心は実験できるか―20世紀心理学実験物語
概要程度しか知らなかった心理学実験にまつわるエピソードがおもしろい。それぞれの実験を思いついた学者たちの頭はどうなっているんだと恐ろしくなる。そして実験の内容より恐ろしいのは結果。私がもし被験者だったら、こんな行動をとるのだろうかと自分の良心を信じられなくなってしまう権力への服従実験や傍観者の実験。戦争や事故の現場で想像を絶する行動にでるのは特殊な例ではなかったのかと、心の中の悪魔の部分をかいま見た思いだ。著者のスレイター自身がいっちゃってる感じで、読んでいるうちに不思議な世界に迷い込んだ思いだった。サルの愛情実験についてもっと詳しく知りたかった、それだけが残念。
大銀幕
ベストアルバムという名がついているが、ベストアルバムとしては「大吟醸」のほうが優れていると思います。
このアルバムの収録曲は、ファン以外での著名度は低いのではないか!?私のお友達は誰も知らなかった・・・。しかし、楽曲、歌詞共にバラエティー豊かなアルバムで、聴く価値は十分にあります。私のベスト曲は「瞬きもせず」なんですが、これは楽曲、歌詞共にソフトで聴きやすく、当時小学5年生だった私に感動を与えたのです!歌詞は少し意味不明でしたが、スルスルっと流れる「瞬きもせず」のメロディーが印象深く残ったのです♪
全体的に見れば他の曲も、歌詞はみゆきさんらしく難解ですが、メロディーは聴きやすいものが多いので、初めてみゆきさんをお聴きになる方、特に若い方に強烈にオススメします☆
愛情物語 [DVD]
ストーリーも家族の心のふれあいを中心に描かれていて、心温まるものであり感動したが、その上更に、主人公の演奏するピアノ曲が素晴らしかった。クラシックからジャズまで、幅広い選曲がされていて、何とも言えぬ、ロマンチックなムードであった。風景も楽しむことが出来、ムードのある作品だったと思う。
友情 (新潮文庫)
「友情」「恋愛」なんて・・と,いまどき・・なんて勝手な先入観を持ちつつ,実はまともに純文学を読んでいない自分自身の方が随分恥ずかしいと思い,手に取りました。
この本の題名である「友情」はこの本の中の重要なキーワードであり,そこに「恋愛」という軸が絡みあう,と感じるのも一つの読み方だと思います。
でも,中盤で出てくる,「神」に対する議論が実は重要な柱となっているのではないか,私はこのシーンが強く印象に残っています。
野島が哲学的に一生懸命解説するシーン,その熱弁ぶりはとても誠実で,個性的で,それが最後の「これが神から与えられた杯ならばともかく自分はそれをのみほさなければならない」と大宮への手紙につづり,「自分は淋しさをやっとたえて来た。今後なお耐えなければならないのか,全く一人で。神よ助け給え」と自身の日記につづってるのです。
現代人であれば,『運だから仕方ない』といったような,当たり障りのない,かつ,便利な言葉でさらっと流すところかもしれない。
それを『神から与えられた杯をのみほす』という風に表現するところなど,なんとも,粋な人間,粋な表現だ,生きているとはこういうことを言うのではないか,粋な人生とはこういうことか,などと私は思っています。
愛情物語~映画音楽名演集
以前、この愛情物語を持っていたのですが、何度か、引越しをしてる内に無くしてしまい、 CD屋さんを何軒か回ったのですが、同じものがなく、諦め掛けていたときに、やっと見つけました。本当に 良かったです。