Cote D'azur
今回はコートダジュールへの旅に触発された作品らしいですが、サウンド的には1作目当たりのスムースジャズに回帰した繊細な仕上がり。ジェフ カシワの復帰二作目で安定感倍増。cut5 7 10等良い仕上がり。ジャケットはお約束。インナーデザインはラス自身のイラスト。ゲストも歌ものの収録もなく、直球勝負のRippingtonsサウンドという感じです。
Modern Art
RUSS FREEMAN率いるリッピントンズ、息が長いですねー。ここまで来ると、やれマンネリだの、進歩がない、レベルが下がっただのと辛口評価が多くなるのが世の流れですが、スムースジャズでは、変化しないこと(すなわち継続)も大いなる力量の成せる技だと理解しています。予定調和を好まない向きにはハナからお勧めしません。今回も安心して聞ける、まぎれもない彼らだけの上質サウンドです。デビュー当時からのファンとしては、心から「頑張れ!」と言いたいです。
Weekend in Monaco
実は、これが初めて聴いたRipsの作品である。
が、かつて、これほどきらびやかで、非の打ち所のない作品に出会ったことはなかった。この認識は今でも変わっていない。
R.Freeman率いるこのバンド、このアルバムの後、Live盤を1枚経て、打ち込み系の音を重視した方向性へシフトしているが、そういう意味では、1stアルバムの頃から散見される抜群のバンド・アンサンブルが見事に昇華した作品といえる。
1曲目のタイトルトラックから最後の曲まで、緻密なアレンジと、それを押しつけがましく思わせない絶妙のバンド・アンサンブル、そして、R.Freemanのガットギターが奏でる抜群のメロディ... どこを拾っても、見事の一言に尽きる。
1曲目のイントロは、D.Benoitによるピアノだが、この十数秒のメロディを聴いて共感できれば、このアルバムは至高の一枚になることは間違いない。
Rippingtons
僕はリピントンズ全部持っていますが、これも進化の過程と思います。
今回のアルバムはドンとした派手さはないですが、フリーマンらしさは出ていますね。
Jeff kashiwaのSaxがないのはその構想に合わなかったのでしょう。
僕はフュージョンのCDはほとんど持っていますが、どれにも波があるものです。
これもリピントンズの作品と受け止めておくべきでしょう。
何回でも聴いているとだんだんこのアルバムの理解度が高まってきました。
Best of
GRP期のリッピントンズのベストアルバム。
代表曲の#2他#3、#8、#10など人気曲が揃っている。
アルバム未収録の#1、#6も収録。
個人的に気に入っているナンバーが入っていなかったのは残念だが、
おいしい所はきちんと揃っている。
リッピントンズ最盛期の音をパッケージしてて、
う〜ん、いつ聴いても心をときめかされる。
夏の日は勿論、ドライブに最適なアルバムだろう。
尚このアルバムを持ってGRPを後にし、
自己レーベル、ピークと共にウィンダム・ヒルに移る(現在はコンコードを親会社としている)。
以後メンバーを固定し始め、音楽性も変わってくる。