現代アートビジネス (アスキー新書 61)
現代美術とその商いの状況について、とても読みやすく書かれています。著者の好奇心旺盛で物事をエンジョイする人柄も好ましく感じられ、読んでいて楽しく、気持ちが晴れるような思いでした。この本を読んで、江東区のギャラリーにも足を運んでみました。何だか四芸祭(私はその世代ですが)の雰囲気でしたよ。
少しでも現代美術に興味のある方に、是非おススメしたい一冊です。
現代アートを買おう! (集英社新書)
ドリームハウス・プロジェクトで有名なアートコレクター、宮津大輔氏による初めての著作ということで興味をひかれて手にした。
今まで「現代アートとは何か」というアーティストやキュレーターによる学術的な切り口の本や、「ビジネスとしての現代アート」についてギャラリーオーナーが書いたものは読んだことがあったが、アートコレクターによる「現代アートの購入」という視点での本は他に見かけた記憶がない。
宮津氏が独自に集積したという知識や情報が、この一冊に凝縮されている。
サービス精神旺盛な著者である。
購入後の楽しみ方や管理方法、オークション情報まで掲載されている。
さらにギャラリーの系譜にも触れている。
文章はとても読みやすく、愉快なエピソードを交えつつ最後まで読者をひきつける工夫もされている上に、必要な情報が的確にまとめられており、内容が正確に伝わり、分かりやすい。
細部に至るまで心配りが感じられ、読者に対してとても正直に、真摯かつ丁寧に作り上げられている。
実に至れり尽くせり・・・アートコレクター初心者には貴重な入門書ではないだろうか。
特に、宮津氏と同じようなサラリーマンにとっては興味深く、また勇気づけられる一冊となるだろう。
アートコレクターではなくとも、普段はあまり紹介されることのない美術界の仕組みをうかがい知ることができるので、興味深く読めるのではないだろうか。
模型戦士ガンプラビルダーズ/HG1/144白サザビーGPBカラー
プレミアムバンダイでの通販のみで販売、店頭販売が
ないキット。色違いであるだけで、既発のHGUCサザビーと
まったく同じもの。
ガンプラビルダーズビギニングに登場。シャアが好きな
登場人物が作るのだが、赤が女性を思わせる色だから
白にしているもの。
サザビーは赤いほうがいいと個人的には思うし、
赤は戦隊のリーダーの色でもあるから
男でもOKだとは思うが・・・
既発のサザビー買って白く塗装してもいいんじゃないかと思う。
サザビー自体の作りは良し。
アンダースタンディング・ジュエリー
まず値段と写真の素晴らしさに圧倒されました。919の宝飾品は、肖像写真を除きカラー写真なので、その美しい色合いを実感できるでしょう。鉱物化学的な宝石自体の基礎知識も兼ねて、主だった宝石が、天然か合成か、或いはイミテーション、そして産地別に見分ける方法を冒頭で紹介しますが、やはり素人にはなかなか困難なようです。続いて年代ごとによるジュエリーの変遷をたっぷりと見せてくれる本編という構成です。ウィンザー公爵夫人の有名なコレクションも含まれているように、本書で紹介される大部分のジュエリーが、サザビーズのオークションに登場したものなので、確かな品質とスタイルをうかがい知ることができます。各時代、アイテム(ティアラ、イヤリング、ネックレス、ブローチ、ペンダント、リング、20世紀に入るとリストウォッチなどが加わります)ごとに整理されています。その時代のファッションや社会情勢などにあわせ、ジュエリーも使う宝石やデザインが変化しているのを一目瞭然で分かるのも本書の特長かと思います。作品によっては、裏側の写真もあわせて載っているのが大いに参考になりました。あと類書にはよくある専門用語集といったものが巻末にないので不便に感じました。
サザビーズ 「豊かさ」を「幸せ」に変えるアートな仕事術
美術系の学校では教えてもらえない(おそらく社会に出ても本当にごくごくわずかな人しか知り得ないであろう)アートとビジネスのリアルな関係がよくわかった。裏話(確かな実話)も盛りだくさんで大変興味深い一冊。ただ、この世界に自分が実際に入れるかがとても不安になった。