人造昆虫 カブトボーグ V×V Vol.1 [DVD]
毎週欠かさず視聴しておりますが、「天才肌」を常々、感じています。
ストーリー構成、及び脚本展開の「全て」において、定石を完全無視。
このため、話の流れ的に全く先が読めない。
「一体、この後、どうなるんだ?」
と、言う緊張感が30分間、途絶える事無く続く作品です。
・・・正直言いまして、無茶苦茶な作品ではあるんですが、その無茶苦茶振りが完全に
徹底している。
その様な事から、やはり、常人には到底、作成不可能な天才肌の作品だと思えます。
特に「ヤク使ったってこんな脚本は書けない」と称される大和屋暁さんの脚本が見事。
人造昆虫 カブトボーグ V×V Vol.12 [DVD]
大げさではなく、私の人生、転換期をいくつか挙げるとすれば、カブトボーグ鑑賞前、
鑑賞後に分けられる。
鑑賞前は感動モノのアニメ、映画を観れば普通の感性で心が震えたし、涙も流すことが
出来た。名作と呼ばれるゲームをやってもしかり。
だが、本作鑑賞後、もうまともな感性はなくなってしまったが、それだけならまだいい、
もはやまともに他のアニメ、映画を観れなくなってしまったし、ゲームも出来なくなった。
登場人物の名前も覚えられなくなった。
映画館ですすり泣く声が聞こえるシーンでも、一人爆笑している自分がいるし、恋人
と死に別れる映画を観ても「復活まだ?」としか思わなくなってしまった。
ホラー映画を観ても本作の不条理の方が遥かに怖ろしいし、恋愛ゲームやっても
女の子は全部使い捨てにしか見えない。
皆で感動を共有し、語り合うことすらできなくなってしまった。
その代わり、「人生何とかなる、何とかならなくともどうにかなる」という妙な悟りが
生まれた。
本作は、人生における不条理、混沌を、作品内においてメタファーで表現するのではなく、
作品そのもの、映像の流れそのもので表現し、強烈に具現化した稀有なアニメだと思う。
私はこの作品に出会えた事に関して後悔していないし、鑑賞前の自分はもういらない。
鑑賞前の方に、是非一言言いたい。
ボーグバトル・・・それは熱きボーグバトラーたちの戦い。
ボーグバトル・・・それは人生の縮図、漢のロマンである!、 と。
人造昆虫カブトボーグVxVサウンドトラック
本日届いたのですが、今既に4周目を聞いています。
音質がとてもよく、ギターサウンドがとてもかっこいいです!!
ボーガーの皆さんもボーグ脳の皆さんも満足できるCDだと思います!
ただ、某動画サイトで通称「偽ロッキー」と呼ばれているBGMは収録されていませんでした。
私は偽ロッキーを楽しみにしていたので少し残念です。
しかし、それでも十分に満足できる商品だと思います。