東京湾景 オリジナルサウンドトラック
私は『ヨン様』ファンでもなく、流行に乗って
韓国物に飛びついた訳ではないですが、本当に
久しぶりに連ドラを全部通して見たのがこの『東京湾景』でした。
ストーリーや役者の上手さもありますが
何よりこの主題歌を始め、挿入歌の効果的な使い方がドラマの質を
高めたと思います。
それでこのCDを検索してまで購入しましたが、一曲目から
主題歌が流れ、ドラマのシーンが思い出されました。
ん?こんな曲もあったかな?な部分だけ星が減った分です。
西洋音楽ばかりに気を取られて来ましたが、アジアもここまで
来たのだなぁ。。。と頷かせる一枚だと思います。
東京湾景 (新潮文庫)
この“恋愛小説”をどう読めば良いのか実は判断がつかない。作者は愛、男女の繋がりというものを結局のところ信じているのだろうか。
女性の勤める「お台場」と男性の働く「品川埠頭」の距離はたったの1キロ。でもあいだを東京湾が隔てておりアクセスは悪い。これは明らかに主人公男女の距離関係だ。話の途中、りんかい線が開通し男女の距離は接近したかに見えるが、愛の永遠を証明するためには“泳いで渡って見せる”しかない。小説は男性がこの途方もない行動に出たのかどうかを描かずに終わる。
携帯メールというメディアで男女の関係を象徴的に示したり、お台場、品川港南口、天王洲アイルと言った東京の新しい風俗を観光ガイド風に記述したり、セックスを幻想的に描いたり、かなり“通俗的な恋愛小説”のコーティングを施してるけど、作者の真意はどこにあるのだろう?これまでの“一筋縄ではいかない吉田修一”を意図的に回避し、わかりやすすぎるシチュエーションや言葉を使っているが、それはどうしてなのか?この小説は「なぜの嵐」である。
小説中に、“主人公男女を主人公とした”雑誌連載小説というものを登場させ、その連載小説の筋書きを現実がなぞる、といったメタな仕掛けがあったり、一見シンプルでいて実は仕掛けの多い小説だ。小説中の連載小説は作者の「私にはまだ傷がない」という理由により休載になるのだが、結局傷を負ったり、東京湾を泳いで渡るしか、愛とは手に入らないものなのか。大体愛ってなんだ?幻想か?信じるってことか?と色々考え込んでしまう、悩ましい、すっきりしない、混沌とした、だからこそ面白い小説である。会話における若者達の言葉遣いや、若者達の“文学”に対するスタンスがよくスケッチ出来ていて、そういった点も感心した。
東京湾景 DVD-BOX
初めて2004年に放送された時からとてもはまりました。毎週次が楽しみでたまらないほど。仲間ゆきえさんの可愛さも、若さたっぷりのもこみちさんや佐藤隆太さん、それぞれの役者さんみんな味があるし。何よりびっくりしたのは、キラキラと輝くパクヨンハさんの魅力にどっぷりはまりました。
正直韓国ドラマを見たこともない私でしたが、見る目が変わり 本当にステキなキャストに ドキドキハラハラの展開で楽しかった。ラストも良かったですよ。