モンティ・パイソン 人生狂騒曲 スペシャル・エディション [DVD]
久しぶりにブラックユーモアてんこ盛りの作品を満喫しました。
日本語タイトルの「狂騒曲」より「The Meaning Of Life(人生の意味)」の方がしっくりくる内容です。
すべて、悲劇的ではなく喜劇的に取り扱っており、あちこちに笑いをちりばめていて、さすがモンティパイソンだなぁと感心。
特に気に入ったのは「出産の奇跡」の子沢山のカトリック系の家族。「晩年」は少し引きましたがあとはOK!エリック・アイドルが女性を演じると、どうしてこんなに楽しく、女性の奥深い感情を表わせられるのか?参ってしまいます。
喜劇に仕立ててはいるけど「人生の意味」を深く考えさせられる作品であります。
ブラックユーモア、イギリスに興味のある方は是非ご覧ください。
モンティ・パイソン/人生狂騒曲 [DVD]
モンティパイソンの劇場用映画は他にも数本制作されているが、聖杯伝説やらキリスト教やらネタ元が日本人には分かりずらいのが多いなかで、本作は生きる意味をモチーフにしているので、最も一般受けし易い作品・・・・なのかな。
が、テーマが分かり易いというだけで、本当にこれ、カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作なのかよと言いたくなるくらい、映像的に過激な作品となっています。SEXネタに内蔵ぶちまけの医者ネタに本作と言えばコレ!ともいうべきゲロ大噴射ネタ・・・。コメディ映画として笑える笑えないという以前に映像のインパクトが凄いのでそれだけでも見ごたえはある。誰にでも勧められる作品では決っしてないが、英国の至宝、モンティパイソンとは何ぞやという問いに明確に応えている作品だと思われるので、モンティ映画どれか一本となれば間違いなく本作だ!
モンティ・パイソン 人生狂騒曲 [DVD]
宗教や性、生命の神秘性といった
笑いの対象としてはタブーのものを
真っ向から取り上げた、挑戦的でかつ刺激的な映画でした。
生きることの意味を探究した
(探究することを茶化した?)哲学的な内容でもありますし、
笑いの対象も子供には適さない内容が多く、
完全に大人向けのコメディだと思います。
なお、
テリーギリアム氏の撮った短編は、
ファンタジーと残酷さの入り交ざったグリム童話的な世界観が
すでに顕在でした。