アナザー・ハイ・イグジット
当時やたら多かったリミックスもの。今回の被害者(?)は、高橋幸宏と鈴木慶一によるユニットが81年に発表した『出口主義』。ついにこんなものまでと思って聴き始めたのだが、意外に楽しめた。もともと輪郭のはっきりしない謎めいたサウンドなだけに、アンビエントな処理が合うようだ。手がけているのは、エイフェックス・ツイン、808ステイトのグラハム・マッシー他。10年以上の歳月を隔てたテクノ野郎の共演盤。
LAST TRAIN TO EXITOWN
1曲目…とにかく最高にいい曲です。詞も曲もアレンジも2人の声のバランスも素晴らしくて、「これぞビートニクス」って感じです。私はこれ1曲だけでも満足。あと、カヴァー曲が入ってますが、こちらはユキヒロさんのファンにはたまらない選曲で、本当に声に合っているな〜と思います。 惜しむらくは、全体的にもう少し鈴木慶一さんのカラーが出るともっと良かったんじゃないかな…と思います。
EXITENTIALIST A GO GO
元祖脱力系UNIT! 超大物(裏と表の)2人組。 はてさてその第2弾は?
6曲目ちょっとツラインダ 10曲目PILGRIMS PROGRESS
この2曲が聞けるだけでも最高です。 プロコルハルムとビートルズを足して2で割ったような、いや4で割ったようなすばらしい音。 落ち込んだ君、聞き給え。
心に訊く音楽、心に効く音楽 私的名曲ガイドブック (PHP新書)
たしかに「名曲ガイドブック」という形で圧倒的な情報量を期待したり、
ユキヒロさんのバイオグラフィ的なもとめると、がっかりするかもしれません。
「私の履歴書」風にゆるやかにユキヒロさんの語りに耳を傾けて、
エピソードやそれにかかわる曲やアルバム、ミュージシャンへの率直な
気持ちを誠実な文章でよみ、脚注のアルバムで興味があるものを時間をかけて聞く、
そんな接しかたに適したとても、穏やかな本です。
とりあえず私は教授のB-2 Unitを、そういえば自分では持ってなくて
じっくり聞いたことがなかったことに愕然としつつ、購入しました。
まぁ、あせらず、さわがず、じっくりと。
M.R.I.
ファースト「EXITENTIALISM ~出口主義」 のクールさに打ちのめされ「EXITENTIALIST A GO GO~ビートでいこう」のフォーク路線に戸惑いつつ「ちょっとツラインダ」を繰り返し聴いていた私はまさかサードアルバムがでるとは思っていなかったので、その衝撃と喜びはまさにカウンターをくらったかのごとく耳に響いてきた。
1曲目は未知の河を小舟に乗って漂うイメージから2曲目は硬質で冷たい感じの曲にボコーダ-がかぶさりpopsに変化していく、このあたりに
ファーストの曲からの進化を感じつつ2人のサードアルバムがここに完成した事実を心から嬉しく思う。カヴァー曲や慶一の詩が傑作な曲など
が並び「MOVE RIGHT IN」「TOKEI PARADIZO」あたりで頂点に達しラストで再び川面を穏やかに漂うイメージ。最近の幸宏はコンビだといい仕事をするみたい。気に入った方はPULSEやSKETCH SHOWも聴いてみてください。