コロムビア サウンド アーカイブス シリーズ 赤毛のアン 想い出音楽館-完全版-
収録されている楽曲の完成度は秀逸です。
高畑勲監督が三善晃氏にこの『赤毛のアン』の音楽担当を依頼したのですが、氏は当時、御病気だった為にこれを断り、その代わり高畑監督に紹介したのが故・毛利蔵人氏です。
ただし三善氏は主題歌『きこえるかしら』を初めとして4曲も書いてくれています。
実は私はこのアルバムを聴く前に「どうせピアノの曲ばっかりだろ」とか思っていましたが、オカリナやアコースティックギターで奏でる切ない曲も少なくなく、本当に音楽の良さが理解できる人ならきっとこの2枚組アルバムを好きになると思います。
ただし一つだけ言っておかなければいけないことがあります。
実はこの『想い出音楽観』についてですが、毛利氏がこの作品のために書きおろした曲全てがこのアルバムに収録されているわけではありません。
それは何故かといいますと、収録時間の関係で入らなかった曲も他にもいくつもあるからです。
ですから「完全版」といいながらも本当の意味での完全版ではないのです。
しかしながら、この2枚組のアルバムは傑作であることは間違いないので、是非、多くの人に聞いてもらいたいですね。
聴いてるだけで夢の中にいるような心地になります。