球道無頼 こんな野球をやってきた
きっと自分で書いたのではなく、大沢親分が放談したものを文字に置き換えたものだろうけど。そんなことは、どうでもいい。
大沢親分って、大沢選手の時代から、ずっと大沢親分だったんだ。
まだ高校野球の時代に、主審の判定を不服として、試合後に主審にケリを入れて学校ごと出場停止処分になり、なぜだか、ケリを入れて締め上げたその主審の世話で立教大学に入学し、南海の優勝も経験し、日本シリーズを酒浸りで戦う。あやしさ満点の野球人生なのである。
後半は、これから読む。日本ハムの監督になってから、そのことで、知りたいことがたくさんある。江夏はどうだったのか。ほかの選手たちとの関係は?監督をやめて、球団経営者の側になって、それをこきやめたときはどうだったのか。先輩評論家に喧嘩を売ったときの心境は。現役時代から放言してやまない大沢さんのことだ。ホントウの気持ちを、どんどんしゃべってくれてだ。しかも、相手はみんな苦笑するしかないだろう。この本の内容には。
なにしろ、判定に不服で暴行した主審が、大学の世話をしやくなるような人柄だ。言いたい放題いっても、恨まれないところが大沢親分のすごいところだ。
俺は、この本を読みはじめて、ほんとうに思う。日本ハムファイターズの熱狂的ファンになっていて本当に良かった。あの当時は、あまりにも弱いので、スクラップしていたファイターズの記事は、勝った時は、そのまま貼付け。負けた時は、負けた見出しを削除して、イニングの得点とかも、相手チームの得点のところを全部、鋏で切り取り、俺のスクラップみていると、全試合、日本ハムが全部勝ったように細工してまで、熱を入れた愛するチーム。どうだ。ざまあみろ、他のチームには、こんなこと絶対にしてやらねえぞ。ファイターズだけが特別なんだ。