ジゼル*バレエ [DVD]
チャイコフスキーがはまりにはまり、「白鳥の湖」のモデルとなったバレエと言われるバレエです。
一幕目の村祭りの楽しげな風景と二幕目の幻想的な風景の対照が面白いです。
心臓が少し弱いジゼルと村の若者のロイスは恋人同士。しかしロイスは実は領主のアルベルトで婚約者のいる身。ジゼルとロイスの仲に嫉妬した狩人のハンスがそれをばらしてしまい、ジゼルはショックで狂い死にしてしまいます。
二幕目、結婚前に亡くなった乙女たちはウィリーとなり、夜墓場を訪れる男たちを踊り死にさせてしまいます。今宵ウィリーの女王ミルダの元、新しいウィリーとなったジゼル。そこへ罪の意識にさいなまれながらハンスとアルベルトがやってきます。ウィリーたちに呪い殺されるハンス。アルベルトも同じ運命にあうはずであったが、ジゼルの必死のかばいによって死をまぬがれます。ただしウィリーの宿命として夜明けまで踊り続けることに。やがて夜明けの太陽と共にジゼルは露となって消え失せるのであった。
二幕目のウィリーの踊りが素晴らしいです。
実体のないウィリーが森の中を消えたり現れたりしながら自由に行き交っている様子がよく表れています。
そしてハンスが殺されるシーン。
それまでは幻想的で美しかったウィリーが一気に恐ろしい魔物に変わる風景は、見ていてぞくぞくしました。
最後ジゼルが露となって消えるシーンもとってもいい演出で、何となくしんみりと味わい深い作品です。
ただ、人形やせりあがりを利用してウィリーの実体の無さを演出しようとしていたのが、どうも余分な気がしました。普通にやっていた方が幻想的な雰囲気が出たと思うのですが。
物語論―プロップからエーコまで (文庫クセジュ)
ナラトロジーをツールとして使うための本ではなく、科学的表現によって物語を記述しようとする志向が強い。ナラトロジーの20世紀における歴史を、記号論やフォルマリスム、ジュネットやリクールにいたるまで説明してある。物語の方法についての議論はやけに難解だし、それほど啓発的とは思えない。ナラトロジーの概説書として、ほかのアメリカの概説書に比べても、一冊手元にある価値があり、存在感は確かにある。リクールについての記述が最後の章にあるので、リクールを読むときは併せて読むといいと思う。
アダンの画帖田中一村伝
生存中は画家として注目されることの少なかった日本画家田中一村の生涯を丹念な取材でまとめている。世間的な評価や成功とは異なるもうひとつの生きた世界。ひさびさに読後気持ちが良かった。
パール金属 サプリランチ メンズ角型弁当二段 アジュールブルー D-3034
見た目小さそうですが、ご飯がたくさん入ります。
ご飯がお弁当箱に張り付かないように底にみぞがほってあったり、食べ終わった後にコンパクトに収納できて、このお値段でとてもいい買い物でした。
シンプルなつくりなので、洗うのも簡単。
高校生男子にぴったりでした。
アダン:海賊*バレエ(全3幕) [VHS]
頭、嵐にあって遭難するシーンから始まるこの「海賊」は、とてもドラマチックな展開で進められます。
海岸に漂着したコンラッドとアリをメドーラが助け、その後奴隷商人に連れ去られたメードーラを今度はコンラッド達が救い…と、ストーリーはめまぐるしく変わりますが、バレエシーンはどこも見所で一杯です。
メドーラ役のアルテナイ・アスィルームラトワは、現ワガノワバレエ学校の芸術監督でもありますが、当時は超人気プリマで、容姿端麗の上、確実なテクニックを持つ、黒髪でエキゾチックな美女です。
彼女は現在映像として残っている「海賊」の中で最高のメドーラと言われています。
コンラッド役のエフゲニー・ネフは印象はそう強くありませんが、力強いコンラッドをかっこよく踊っています。
それと、なんと言ってもアリ役の、ファルフ・ルジマトフ。
ルジマトフと言えば「アリ」と言われるくらいのはまり役で、しなやかな上半身と高いジャンプは圧巻です。
こんなスターが集まったこの3人が繰り広げる洞窟でのパ・ド・ドロアは涙が出るくらい華麗で見事です。
あ、奴隷商人のランケデムはアルテナイのご主人でもある、あのノーブルダンサーのザクリンスキーがやっています。
ひょうきんでありながら、確実なテクニックを見せてくれますよ。
ABTの「海賊」と見比べてみると、あちらのようなエンターティメント的なにぎやかさはありませんが、こちらはロシアバレエの良さが光ります。
個人的にはなんといってもアルテナイの素晴らしさにつきると思います。観て絶対損はないDVDですよ。