ブラック・ロータス (アクセル・ワールド)
作るのもそんなに難しくなかったですし、
何より出来栄えがかっこいいです。
が、ポーズを変えようとしたら、ぽろぽろ外れちゃうので、
ちょとイラっとすることがあります。
野菊の如き君なりき [VHS]
伊藤左千夫「野菊の墓」は、何度も映画化されているが、なんと言っても一番秀逸なのは、モノクロのこの版である。
ヒロイン民子役の少女の可憐さ。
周りの人の思惑に、無残につぶされた幼い恋。
中でも泣けるのが、今は老人となった正夫が、「死ぬ前に一度」と舟で故郷におもむく、という設定である。
この人は、敗戦もくぐりぬけ、何とか今は人並み以上の暮らしをしているだろうに、そんなになっても、忘れられない、何十年も前の悲しい恋なのだ。
脳のちから 禅のこころ (だいわ文庫)
心理学や脳科学の知見を持つ禅僧と、禅の研究をしている脳科学者の対談です。
互いが自らの専門領域を持ち、かつ相手の専門領域に対しても知見がある2人ですので、会話が上手く噛み合いながら進んでいきます。
禅は古くから実践され、伝えられてきており、その効果は大きいことは2人とも納得したうえでの対談ですので、禅そのものの信憑性に科学のメスをいれる、というものではなく、禅の効果を脳科学という見地から明らかにすると、どう見えるのか、どう言えるのか、ということについてわかりやすく、かといって表層的ではなく語られています。
互いの専門領域を尊重しながら、また共通の領域を上手く活用しながら対談を進めると、これほど豊になるのか、と感心しながら読み進めました。
また、禅の教えや効果を脳科学の言葉で語ってくれていますので、非常にわかりやすく理解することができました。
近年、経済も社会も目まぐるしい動きを見せていますので、その中で上手くストレスをためすぎずに生きていくために、非常に参考になる情報を得ることができました。
大脳皮質(特に分析・言語を司る左脳)を動かさないことが鍵のようです。
有田哲平監督作品『特典映像』BOX [DVD]
有田のファンなので、高かったけど大人買いしました。
ひいき目もあるが、すごく気に入りました。
レンタルでぱぱっと見ると、「なんだかな」で終わるかもしれない。
ゆるいですから、ぼーっと見ているのに適します。ほかのことしながら、ずっと流していたりします。私にはほどよいゆるさです。
有田監督作品、というのがすでにギャグで、これは映画ではないんですね。
映画のジャンルで使い古されたバックステージもののようで、でも映画じゃない。
シチュエーションコメディ、というとまた映画になっちゃうが、コメディでもない。なにしろ本人たちが何度も吹いちゃうわけですから。
内容紹介をよく読めば、ちゃんと「バラエティ」と書いてある。
有田演出によるシチュエーションバラエティというか。要はムチャブリと同じです。
「きちんと作っていない」ところに狙いがあるわけで。
つまりは、「お笑い芸人が映画をつくる」という風潮を素材にした「お笑い」です。
有田を含めた芸人たちがここでしているのは、「演技をしている、というふり(演技)」ですね。
それによって、かえって「素の芸人」の面白さ(あるいは、面白くなさ)がでる。ムチャブリなどでも一貫している有田の方法論です。
手が込んでいるのは、本当に演技している人が混じっていること。有田自身も、6割がたは「本当に演技」して、この作品の仕掛けを支えている。
普通の映画に、少しだけイロモノ的に芸人が混じることがありますね。あの構図を逆転して、映画をバラエティ化したと考えてもいい。
リアルをきちんと作るのが映画だとすれば、きちんと作らないことでリアルになる、という有田の考え方でできた作品。虚構であることをを相対化する手法も含めて映画という作りものには飽きた、という人には、面白かったりするんじゃないでしょうか。
芸人たちも、有田の方法論を理解して、それぞれ健闘しています。とくに上巻最初の矢作と最後の山崎、下巻の上田と大竹がよく、トリの伊集院が最高。もう一度言う、伊集院最高!
残念ながら中巻はやや弱い。清水ミチコの芸人としての実力はこのなかでも最上級だと思いますが、有田の方法論にはなじまないようです。劇団ひとりの怪演は見せるが、これもなんだか違うと思わせる。ピンでやってる実力派は、スキがないぶん、有田流が活きないのだろうか。堀内健のスベリは有田の狙いどおりだと思うが、最大の不満は、有田に水をかけるべきところで躊躇すること。現実の力関係が出てしまった? でも、そこがいちばん緊張感が走る場面だったりする。
この長さもギャグだけど、飽きさせない編集・構成でうまくいっています。
むちゃぶり! 2ndシーズン 完全版 2 [DVD]
くりーむしちゅーの有田さんと2人のゲストが毎回出されるむちゃなふりいわゆる"むちゃぶり"に答え続けて50人のお客さんを満足させなければならないドS番組むちゃぶり。 関東地域だけの放送ですが、時間帯も上がり司会のマネキン無茶鰤男(声・バナナマン設楽さん)のS度も上がってます。おすすめは次長課長がコンビで登場の回、設定は役職が次長、課長、部長の三人、と言う物。 この回、前編、後編に分かれていて、前編は井上さんが意外に上手い返しをしたり、後編は河本さんが空回りなど、いろんな意味で"意外性"のある回だと思います。 これを見なきゃ真のお笑い通は語れない!? 買って損は無いと思います。