ゴールデン☆ベスト
柏原芳恵は、80’アイドルにおいて卓越した歌唱力があったのは異論が無い所だろう。
そして、もう一つの事実として彼女の曲は既存のアイドル歌謡という概念とは、異なる一面も見える気がする。所謂80’アイドル歌謡においては、男性ファンを獲得するため?か敢えて脆さや受動的な歌詞を含ませたりする傾向があるが、彼女の曲に関しては、あまりそのような傾向が無い。端的に言ってしまえば、アイドル的な楽曲を維持しつつもフォーク的な雰囲気も全体的に併せ持った印象がある。それは、筒美京平のような王道作家提供曲がありつつ、中島みゆき・松山千春・谷村新司等のフォーク畑の提供曲が多い異色性によっても頷ける。特に上記3者は、作曲に加え作詞も担当しているので、アイドル曲というより上記作家の世界観を体現する橋渡し的役割も果たしている付加性もある。
また、膨大な中島みゆき提供曲を「歌う」歌手は居ても「歌いこなせる」歌手は極稀であるのも事実で、知りうる限りそれを成し遂げた歌手は研ナオコ位か?そういう意味でアイドルでありながら研に比肩する程に「春なのに」のような名曲を生出したのは伊達では無い。「最愛」にしても中島特有の音楽観とメランコリーな空気感を見事に維持している。
デジタル楽器普及が目覚しかった80’中期でも、敢えてアコースティック楽器を使用していた印象もあり、逆に上記のような音楽感を上手く維持できた気がする。優しい弦楽器等が微妙に相乗効果を生んでいる。
前述したようなタイプは、古くは高田みづえ、石川ひとみ辺りから繋がっている印象だが、フォーク等のジャンルそのものが80’中期には衰退してしまう訳で、このようなアーティスティックな魅力を湛えたアイドルという意味では彼女が事実上最後だったのかもしれない。
歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~
今年の大河ドラマ「風林火山」のオープニングテーマ曲を担当している千住明さんが
編曲しているアルバムいうことで聴いてみました。フルオーケストラアレンジで
豪華で壮大なんですが、特に「桃色吐息」の間奏は荒野を駆け抜ける感じの迫力を
感じました。明菜さんの声を包み込む丁寧なアレンジですね。
ただ、バラード集ということでトータル的に要所要所でパンチのある曲も聴きたくなる
のが私の本音で明菜さんの魅力でもあるかなとも思いました。
「異邦人」は結構テンポが速いのでオーケストラサウンドもビンビン伝わってきて
明菜さんの歌声にもファルセットながら張りを感じます☆
千住さんと明菜さんのコンビで「オーケストラロックカバー集」を制作しても
バラードカバー集に劣らない凄い作品が出来上がるのではないかな〜と率直に思いました。
歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~(初回限定盤)(DVD付)
今年の大河ドラマ「風林火山」のオープニングテーマ曲を担当している千住明さんが
編曲しているアルバムいうことで聴いてみました。フルオーケストラアレンジで
豪華で壮大なんですが、特に「桃色吐息」の間奏は荒野を駆け抜ける感じの迫力を
感じました。明菜さんの声を包み込む丁寧なアレンジですね。
ただ、バラード集ということでトータル的に要所要所でパンチのある曲も聴きたくなる
のが私の本音で明菜さんの魅力でもあるかなとも思いました。
「異邦人」は結構テンポが速いのでオーケストラサウンドもビンビン伝わってきて
明菜さんの歌声にもファルセットながら張りを感じます☆
千住さんと明菜さんのコンビで「オーケストラロックカバー集」を制作しても
バラードカバー集に劣らない凄い作品が出来上がるのではないかな〜と率直に思いました。
男たちの大和 / YAMATO [DVD]
エンドロールのときも、いつもはほとんどいなくなってしまう館内が、立つ人も少なく、最後の最後まで、皆さん映画を噛みしめていたようです。涙が乾くのを待っていたのかもしれませんね。こんなに涙した映画は今まで無かったですね。そういう年齢、立場になったのかなぁ…。
下士官や十代の若者に物語を絞ったことで、素直な人間感情を発散できる癒しの作品に浄化しました。
加害責任の後ろめたさを感じながら見る、今までの悲惨さを前面に出す日本の戦争映画とちょっと違って、世代の受け渡しを、最初と最後の話を入れることによって、「死に方用意」の意味、意義を素直に受け止めることができました。
同時に、自分たちがこの「日本で生きている」ことを突きつけられる厳しい投げ掛けでもありました。「平和」とか「生きる意味」とか「誇り」とか考えさせられます。とりあえず、「真面目に生きていこう!」と思いました。
どちらかといえば苦手な長渕剛の歌も、なんかいいなぁ、と不覚にも思ってしまいました。音楽は久石譲だと知らずに見ていました。エンドロールでびっくりです。非常に耳になじみやすい、アイルランド民謡風の、日本人の琴線に触れるいいメインテーマです。前半から涙腺緩みっぱなしのこの映画に浸るのにとてもよかったです。
俳優では松山君が良かったですね。
最後に
「先人たちの失敗から学ぶ」。
それを絶対忘れてはいけません!
アクチュール 2011年 3月号 No.22 (キネ旬ムック)
表紙の高良健吾くんが、いつもの映画の表情と違ってナチュラルで素敵でした。
他に他も沢山の俳優さんが載っていて、何度見ても幸せな気分になりました。