愛しい人へ
どことなく最初の出だしは子守歌の様な雰囲気で始まり、それが却って引き込まれ、はっきりとした強弱のある歌声は段々とサビに入っていきます。
サビの部分にかけては彼女の歌声とピアノとの調和でより一層歌の深みが増し、且つ彼女の歌声が引き立たされている。
と言うより、タイナカサチさん本人がまたさらに上達したんだなと言うのが本音。確かにデビューの頃も意表をつくほどの歌唱力で驚きましたが、今回もまた素晴らしい歌詞と共にやってくれました。
『精霊の守り人』のEDテーマなのですがとてもEDシーンがいいんです。タイナカサチさんのサビの歌声が綺麗な夕焼けの空色に響いている感じがとても印象に残ります。
言うなれば、朝にこの歌で目覚めるよりも夜にこの歌を聴いて安らかに眠りたい。という感じです。
話がそれてしまいましたが、ゆっくり一人になって聴くのが一番いいです。
何度か聴いてもらえれば、その優しい歌が心に染みること間違いありません。
是非、お薦め致します。
Moribito: Guardian of the Spirit
今年は洞爺湖でサミットが行われ、先住民と認められたアイヌについても紹介されたことと思います。
日本では、精霊との暮らしをアイヌや東北の農村地帯では脈々と受け継いできました。
アニミズムは一神教の人々には未開の文明と思われてきましたが、奥深い精神性は21世紀の宝だと思います。残念ながら地方の疲弊とともに文化も消えかかっています。
この翻訳により、海外の人々にも日本の気候風土が育んだ「精霊との暮らし」を味わってもらえるのではと期待しています。
外の視線により、日本でも再考察してもらうチャンスになると思います。まだ精霊が潜む森を日本は持っている!