Wolfmother
外れなし。初志貫徹の混じりっけのない骨太UKロック。
他の何にも似てないっていう意味では、Museのデビューアルバム以来の衝撃。
USロックがメインストリームに躍り出た今だからこそ、
こんなバンドを誰もが待ち望んでいたはず。
オールドルックにプログレやブリティッシュジャズをちりばめながらも、
これからを予感させる新しさも秘めてる。
グランジ、メロコア、エモ、パワーポップなんてロックじゃねーっていわんばかり迫力。
EPで出したのもうなずけます。
いわずもがなロック好きにはずいぶん知れ渡ってると思けど、
もうすぐ、日本のipodCMに「Love train」で登場するみたいだし、
ブレーク寸前ってとこですな。
今年フジロックで見れる人はラッキーだね。要チェックだよ。
コズミック・エッグ
さて、3年ぶりとなりましたニューアルバムです。
前作ではiPodのCMに使われた「Love Train」が気になり、アルバムを聴いたところ、全体の印象はLed Zeppelinだったということで、違う意味で気に入ったバンドです。
今作の制作の前に3人だったバンドメンバのうち、フロントマン以外の2人が脱退、セールスや賞レースにより、かろうじてバンドが存続されていたということを知り、びっくりしました。
日本版は12曲プラスボーナス・トラック4曲で、1曲目から音の変化に気付きます。
前作の3ピースバンドのBa+D+Gの狂騒や疾走、要するにスカスカの音から2ギターになり音の厚みと奥行きがでた、ということでしょうか。また、前作までもKeyが入ったのですが、今回は曲の入りから入ってくるなど、バンドとしての多様性が見てとれます。
クラブミュージック全盛で、ロックもミクスチャに寄った曲しか耳に入ってこない現状で、これほど骨太なギターロックサウンドを聴けるバンドはなかなかありません。
オーストラリア出身ですが、ブリティッシュロックのハードな音というのは、アメリカではいまいちですが、日本では割と好まれます。日本から火がつくバンドになってくれれば良いなぁ、というカンジです。
狼牙生誕!(初回限定盤)
オーストラリア産パワー・ロック・トリオのデビュー作。
'70年代にタイム・スリップしたかのようなレイド・バックしたサウンドに驚かされる。トリオ編成ということで、1を聴いた時、シンプルでラフなガレージ風のハード・ロックかと思いきや、それだけではなく、随所にサイケ風味等も効かせており、引き出しは豊富…これがデビュー作とは思えないね。
一聴して印象的なのはキャッチーかつ荒々しい4かな。ただ、繰り返し聴くほど、新しい発見があるので、飽きない。