西島三重子 スーパーベスト・コレクション
購入に際して、商品の到着までかなり緊張をしましたが、商品の到着も思ったより速く、包装もしっかりとしており、安心をいたしました。 地方ですので、思う商品がなかなか手に入り難いものですから、たすかります。
二世の契り 想い出の先へ(通常版)
本編でも微妙に思った現代EDの人はアフターストーリーでも
かなり微妙な気持ちにさせられました。
軒猿が現代においても有能な所を見せたかったのでしょうが、
よくあるすれ違いをここに持ってこられても。命がけの恋どこいった。
好きなキャラクタールートの糖度にニヤニヤもしましたが、本編同様一番好きなのは、またもやNMエンドとなりました。
恋愛がらみではなく、切なくて涙は出るけど笑顔で終われる・・・という余韻は乙女ゲームには珍しいと思います。
そういう部分が私にとっては恋愛よりも心に残り、
先の世は明るいところだと思わせてくれた「御使い様」になれた主人公も褒めたくなりました。
もちろん恋愛も大事ですが、もっと色んな乙ゲの可能性を膨らませて欲しい。恋愛以外の萌えもあるんだから〜と思った作品でした。
しかし全体として物足りないのは相変わらずなので(笑)まずFD単体ではお勧めしません。
気になる方は本編からどうぞ!
おもひでぽろぽろ [DVD]
この映画を見たのは小学生くらいの時で、20代後半のOLの気持など分かるはずもなかったのに、何故か心にジーンとくるものがあったのを憶えています。
そういう気持にさせたのは、この映画の中の随所に置かれた何気ない風景がとても丁寧に描かれていたからだと思います。
人気のない駅の構内や寝台列車の窓に写る夜の景色、車の中から見える澄みきった夜空など、普通に存在しているものが妙に愛おしく感じられる映画です。
他のジブリ作品のような華やかさはあまりありませんが、何度も繰り返し見たくなる作品です。
MEMORIES [DVD]
☆『AKIRA』でいわゆる【ジャパニメーション】の先駆者となった大友克洋が、企画・原作・製作総指揮・総監督からなるを担当したオムニバスのSFアニメ。森本晃司『彼女の想いで…』、岡村天斎『最臭兵器』、大友克洋監督『大砲の街』の3編からなる。三作の密接な関連性はなく、当初はビデオ用小品として企画されたが、やがて大作化して劇場用にシフトされた。同じ年に公開の『攻撃機動隊』にならって一般に期待された、ジャパニメーションらしいサイバーパンク色も薄く、アニメのデジタル技術を含む現時点での最高級クオリティを追求した習作のイメージが強い。それでも墓場ロボットが孤独なオペラ歌手の記憶を再現し続ける第一話、製作会社社員が世にも強烈な体臭を発生させる新薬を飲んでしまう第二話、ある軍事国家での1日を描いた第三話など、未曾有の大友ワールドは充分に堪能できる☆。
クリスマスの思い出
<十一月も終わりに近い朝を思い浮かべてほしい。今から二十年以上昔の、冬の到来を告げる朝のことだ。>という文章にはじまる短篇小説。クリスマスを前にしたこの時期、この作品を読んでよかったなあと。心に降り積もる話の味わい、話のあたたかさ。心に静かに染みる、素敵な作品でしたねぇ。
僕ことバディーが七つだった時の、六十を越える遠縁のいとこと過ごしたクリスマスの思い出。無二の親友である彼女と四日間かけて、三十一個のフルーツケーキを作り、ふたりにとってかけがえのない友人たちに宛てて送ったこと。彼女と冬の森に行き、クリスマス・ツリーを切り倒し、引きずってきて、飾りつけをしたこと。そうした、語り手の“僕”にとって忘れがたい、懐かしきクリスマスの思い出が、静かに、淡々と語られてゆきます。
わけても素晴らしかったのが、クリスマス・プレゼントを贈りっこしたふたりが、草はらに寝転んで、贈り物であるその手作りの凧を一緒に揚げるシーン。その時、彼女が“僕”に向けて言う言葉が、とても素敵なんだです。ここではもう、じゅわじゅわっと目頭が熱くなって、目の前の文字がぼやけてしまっていましたっけ。
名訳者・柴田元幸の助力のもとになされたという村上春樹の翻訳文。本書に描かれた山本容子の二十点の彩色銅版画イラスト。ともに、このトルーマン・カポーティの珠玉の名品(1956年作品)にふさわしい出来映えで、堪能させられました。
また、本作品を下敷きにした漫画に、山岸涼子の「クリスマス」(黄泉比良坂 (ボニータコミックス)所収)があります。彼女の歳や名前など、設定を自由に変えていますが、こちらもなかなか素敵な味わいの作品に仕上がっています。ご一読をおすすめいたします。