ブレードランナー クロニクル [Blu-ray]
1982年の劇場公開から今年2012年で30周年になる。その間、監督自身の手による改編作が2度あったが、
"The Shining"から借用したカットをエンディングに使った、このinternational version版が"本物"だろう。
原作のラストイメージとも合致する。
CGではなく実物?を多用した細密かつ緻密な画作りは、まるで現代のVel'zquez、撮影技法はRembrandtの絵画ようだ。
この作品が与えた影響は計り知れない。
惜しむらくはTrueかDTS-HDであればよかったが、フィルムグレインの質感まで再現するBlu-rayの画質はすばらしく、
Sean Youngの横顔のどこにピントが合っているかまでわかってしまう。
弟であるTony Scottの"The Hunger"もすばらしい映像作品で恐るべき兄弟だ。
オデッセイ~ザ・ベスト・コレクション
ヴァンゲリスの2003年のコレクション。年季の入ったファンの皆さんは前年のワールドカップのテーマとか映画『Cavafy』のテーマとかに目が行きがちかと思われます。
しかし実はこのアルバムには画期的なお宝トラックが! 名曲「End Titles From "Blade Runner"」の『Themes』収録のフェイド・アウトで終わるものでなく、『Blade Runner』収録のメドレーになっているものでもない、真っ当なヴァージョンの正式リリースです。
尺はほぼ映画のエンディング通りですね。海賊版にはさらに3分ほど長いヴァージョンが収められているものもあり、そちらの正式リリースも切望されるところですが・・・。
他にもいくつかのトラックが微妙にエディットされています。「State Of Independence」はオリジナルをそのまま収めるにはやや冗長なところを上手く端折ってありますね。単なる寄せ集めではない素晴らしいコレクションだと思います。
テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX I (旅芸人の記録/狩人/1936年の日々)
旅芸人の記録の映像の美しさは、息詰まらんばかりの長回しである。撮影現場は大変な緊張感があったろう。それだけに時代背景を抉り出している。フィルムではリバイバルのたびに見たので、3回くらい観ているが、手許におけるのは実に嬉しい。他の作品がリリースされるのも楽しみだ。霧の中の風景、などなど。
イマージュ3 [トロワ]
心身共にリラックスさせてくれる曲を収録しています。かと言って、訳の解らないヒーリング曲を集めているのではなく、『曲』として聴ける癒しの音楽が詰っています。このCDに興味を持った方、popsに飽きてきた方、是非是非聴いてみてください。
ブレードランナー
ヴァンゲリスの入門としてはお薦めです。ポリドール時代のべスト+αです。 発売当時は『ブレードランナー』のサントラが未発売でした。
本作は、それまでヴァンゲリスが担当したサントラを中心に選曲されたベスト物です。やっぱり注目は初収録曲ですね。 ブレードランナーも良いのですが、2曲目「ミッシング」は本作でしが聴けない名曲です。