ザ・ギターマン 特集●炎のギタリスト/YOUNG GUITAR special issue (シンコー・ミュージックMOOK)
やっと出ました!!
日本語の『冨墓林』特集。
日本公演の直前に指を痛めたばっかりに
『深紫』ファンから『目の敵』扱い。
素晴らしいテクニック&先進性を持ちながら『過少評価』に甘んじ、
いつしか忘れ去られた『マニアック』な存在になっていたのですが、
やっとその真価が、こうして日本語の本になるなんて、感無量です。
まったくの私見ですが、Jeff Beck や John McLaughlin 以上!!
あと5年、長生きしたら......唯一人、Jimi Hendrixに対抗できる
Guitaristだったのでは......。
トリビュート・トゥ・トミー
まー次から次へトミーボーリンよう出るの。
はよ1stリマスター出しゃいいのに、デモとかリミックスとか、ようわからんわ。
これは1stデモ音源にピーターフランプトンとかルカサーとかブラッドウィットフォード(エアロ!)がギター被せてんの。
相変わらずグレンヒューズも入ってるしの。
中身はまあ悪くない。もともと楽曲いいし、当時のレコーディングメンバーもそりゃもうすごいメンツだしの。
ただなあ、なんか騙されてるような、フクザツやなあ。
やっぱ、1stリマスター出そうよ。一説によると1stのマスターテープが実は紛失してて出せんっちゅー噂もあるで。
蛇足やが、3曲目Dreamerのボーカルはマイルズケネディっちゅー若いやつやが、ちょっと太いがうたうまし。
ガンズのスラッシュとこのボーカルだけど、ロバートプラントの代わりに再結成ZEPの候補にもなってたで。
Teaser
はっきり言ってこのタイトルには語弊がある。
当初、収録曲が別テイクを含めたったの二曲しか増えてないのにどこがDXなんだ?と思ったが…実際はほとんどの曲が新たにリミックスされていて尺も全然違うまったくの別バージョン。
中には10分を超えて存分にソロやインタープレイを堪能出来る曲もあって、新鮮さは文句無し。唯一不満があるとすれば、何故オリジナルをリマスターして二枚組セットにしなかったのかという事。
この中途半端な企画にはオリジナルは存在していないという意味でDXという呼び名は微妙である。
ただし、現時点で他に選択肢は無いのだからファンとしては必須アイテムなのは間違いない。
フェニックス・ライジング [DVD]
ライジスオーバージャパンという僅か30分ほどのフィルム映像をご覧になった方はいるだろうか?
1975年12月15日、日本武道館にて第4期ディープ・パープルは3度目の来日公演を行った。その時に16mmフィルムで撮影された映像が公式DVDでリリースされた・・・それが本作品である。
だいぶ昔に発売されたビデオ版は画質が悪く不鮮明な映像であったが、本作品は発色も良くまずまずの画質で観ることができる。ところどころ編集(違う場面の映像)で繋げている点は少々気になるが、当時の熱狂的な武道館のステージが感じとれる。
最後には観客が舞台に上がりメンバーに抱きつくという今では考えられない?ようなシーンも入っている。4期のライブ映像としては非常に貴重な作品であり動画サイトなどに投稿されているものも殆どこのフィルム映像を基にしたものだ。
本作はボーナストラックを含めて4部構成になっていて前述のライジスオーバージャパンと3期結成から1976年に解散するまでの大まかなストーリー。ボーナストラックはアルバム「カム・テイスト・ザ・バンド」の各曲を前メンバーであったジョン・ロードとグレン・ヒューズが解説するというもの。
もう一つは1975年のジャカルタ公演の事件(クルーの一人が殺害された)の詳細をモノクロフィルムを含め前出の二人が語る。
ライジスオーバージャパンの全長版はあるかどうかは不明だが今回のDVDでは30分のダイジャスト版の収録となっている。
本作は4期ファンはもとよりロックファン、'70年代当時のロックシーンの状況を調べる上でも観て損の無い作品になるだろう。
ティーザー
そのバンドやプレイヤーにどの時期に遭遇するかによって、その後の評価や印象は人によって大きく異なってくるもの。例えばDEEP PURPLEなど歴史の長いバンドを、デヴューからリアルタイムで聴いている者、突如ハードロックに転身した“In Rock”が最初の出会いとなった者、カヴァーデル・ヒューズ加入後のファンキー路線を初めて聞いてロックファンになった者...
このトミー・ボーリンというギタリストを初めて聴いたのは、忘れもしない高校2年のときに友人から借りた「紫の燃焼」...あぁなんて事だ!あのブートまがいの糞ライブ!聴いた印象は「このギタリストは本当にプロなのか?」「これでよくPURPLEに入れたものだ」「よくこれで正規盤として発売したものだ」と呆れるのを通り超え嫌悪感さえ覚えたものだった。
それまで彼のことは雑誌等で何度か紹介され、もちろん名前も作品や顔も知っていたしオーバードラッグで若死にした事も知っていた。只、どうしてもあの忌まわしい「紫の燃焼」での“Burn”のプレイが脳裏に焼きついており、彼に対して興味を抱く事はできないでいた。ボーリンにとって初ソロとなる『ティーザー』を最初に耳にしたのも随分後になってからである。
初めて聴いたときの印象は単純に「なんてカッコイイんだろう!」不覚にも今まで無視し続けた事が情けなかったと素直に自責した。それからというもの、薄命であった彼の作品を聴きあさり、ボーリンの深い森の中を彷徨う事になる。取り分けこのソロデヴュー作はソリッドでファンキー、ハードでスウィンギー、誰にも似ていない、誰にもマネのできないプレイでナイスチューン(親友グレンも1曲参加)が目白押しである。
音楽も所詮は嗜好品であり例えはあっていないかも知れないがラーメンと似たところがあるような気がする。どんなに「あそこのラーメン屋さんは旨いよ!」って言われても、どんなに長い行列ができていても、旨いかどうか判断するのは食べた本人である。それでもあえていいたい「ボーリン屋のティーザーラーメンはすごく旨いよ!」ってね!
早死にしたんでその後の活躍は当然ないわけだが、あまりに過小評価に甘んじているのは、ここ日本だけなのだろうか...