百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA)
人類を滅亡に向かわせようとする「シ」の一派と、それに対して救いの道を求める阿修羅、シッタータ、オリオナエたちの、果てしなき戦いを描いた壮大なSFドラマ。
光瀬龍の原作をマンガ化して『少年チャンピオン』に連載した作品で、作者作品で少年誌に連載されたのは本作品だけではないかと思う。
私は『ポーの一族』『トーマの心臓』『スター・レッド』を萩尾作品ベスト3と位置づけており、本作品はこれらに次ぐもの、そしてさらに『11人いる!』を加えて作者ベスト5と位置づけている。
ただし、文庫本では作品を楽しむには絵が小さすぎる。(そのため1ランクダウンで☆4つ)
本作品を楽しむには、絵が大きく、カラーイラストページがあり、赤黒2色ページが再現されている『萩尾望都作品集 〔第2期〕1・2(プチコミックス)』が一番いいと思う
光瀬龍 SF作家の曳航(えいこう) (ラピュータエクセレンス)
日本SFを曳航した大家の、没後10年を経ての記念出版物。
しかも、これほどメモリアルな諸作のほとんどが初収録作品で構成されているというから、嬉しい…というより驚き。
いや、本音は悲しくさえあった。
これは、あのSFの時代に、少しでも胸を躍らせたものであるならばレクイエムとして必ず買うべき本だ。ぼくらには、その義務がある。
などと深刻ぶりっ子はともかく、阿修羅王やアンドロメダ・ストーリーズ、ついでに時間局員シリーズの未収録短編なんかも読めたりする光瀬ファン感涙・失禁ものの、お宝本です。
読める幸せを感謝して、さあ買え!
アンドロメダ・ストーリーズ 新装版 1 (Gファンタジーコミックススーパー)
平和だった国が機械によって支配されてしまった…物語とは言え、現実味があって恐ろしいです。本当に大切なものは何なのか、認識させられる作品ですね。
寛永無明剣 (ハルキ文庫)
江戸時代、寛永の世に、武士として生きる主人公。そして、彼と愛し合う妻。実は、妻は遥か未来から送り込まれた人間だった。そして、歴史を変えようとする敵が寛永時代に現れる。主人公は秘められていた自分の力を発揮しはじめ、敵と壮絶な戦いをする。主人公と妻のHシーンも色っぽく書かれていて、秀逸です。
ロン先生の虫眼鏡 (3) (秋田文庫)
お子さんの自由研究、手伝って!といわれても意外と知らない標本づくり。
ロン先生が詳しく教えてくれます。へぇ~っと思うこと請け合い。
それから、身近なところでへぇ~っと請け合いなのが、「飼い犬との接し方」
犬は飼われ方で家族の中での自分の位置を決めます。
それから嫉妬心も強いので、よその犬と遊んでいるところを見られると、ショックをうけるんだそうです。気をつけましょう。
そしてもうひとつ、
「たまごが先か?ニワトリが先か?」生物学的なロン先生の見解は?
これは本書を買って読んで下さいね。