長い日曜日 (海外文学セレクション)
「シンデレラの罠」で有名な鬼才J.ジャプリゾが戦時下における人間心理を描いた異色作。映画化もされた。
第1次大戦下、ヒロインのマチルドの婚約者マネクは規律違反の罪で、兵士4人と共に処刑される。しかも、ドイツ軍の銃撃で殺されるよう、自軍とドイツ軍の塹壕の間に放り出されるという残酷な方法で。
しかし、マチルドはマネクの無事を疑わない。ここから、処刑される兵士達が家族に残した手紙、それらの家族や当時の状況を知る軍関係者がマチルドに当てた手紙が読者の前に積み重ねられる。パズルのピースが1つづつはまって行くようだ。この辺の構成は緻密にできている。
最後に明かされる真相は、ミステリとしてはさほど意外性がないものの、処刑現場での人間模様は、戦時下という異常事態の中、人間心理の暗部をえぐり出しており鋭い。
しかし、全篇を通じて感じるのはマチルド(幼い頃の病気のため、車椅子生活)を初めとする女性達の逞しさだ。マチルドはこの境遇で明るささえ感じさせ、また最初から婚約者の無事を疑わない信念の強さが胸に残る。また、処刑者の情婦で当時の無責任な上官を殺して回るロンバルディの人物造詣も見事だ。
最後になりますが、登場人物の多さ、フランス名であり兵士には渾名も付いていることなどから、私の非力では「登場人物表」なしでは読めなかったことを告白しておきます。
Dimanche a Bamako
マリの盲目夫婦デュオ。ジャケットだけを見たらしょぼいが中身は濃い。
単なるアフリカンサウンドではなく現代的な音楽に
manuの洗練されたサウンドをミックスした好盤。
年間ベストアルバムにしてもおかしくない。
こういう音楽は知ること(きっかけ)が重要。
これを読んだこともきっかけですね。
家庭教師ヒットマンREBORN!公式キャラクターブックVon gola77 (ジャンプコミックス)
これほど、待ちにまったファンブックは、ないと思います!!
初版を手にいれるのは、なかなか難しいかもしれませんね。
リタとナントカのにちようび (リタとナントカ 3)
3才の子がテレビ放送でかなり気に入っていたので、買ってみました。
子供だけでなく大人も楽しめる良くできた内容で、全部揃えたくなりました。
小さな子が想像の世界で遊ぶ感覚を思い出させてくれる絵本です。
大人の方にもお薦めです。