グイン・サーガ Vol.5(完全生産限定版) [DVD]
アムネリスがナリスと出会い、マリウスが物語の中に入ってきて。一方、アルゴスの黒太子が動き始め、グインたちはノスフェラスから中原を目指す。話が徐々にグイン、レムス、リンダ、イシュトバーンたちだけの話ではなくなっていくところで、複雑に多くの人たちが動き出すところの3話が収められています。
よくできていると思いますし、なかなか見ごたえもありますが、でもやはりアニメーションとして見るとノスフェラスでグインが活躍する方がアニメらしくもあります。
そんな中で、レムスが闇の力を借りてではあっても成長していく姿は印象的です。
完全生産限定版の特典は設定資料集です。
木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫)
内容についてはringmooさんがお書きになった通りと思います。
ちょっと別の視点から・・・。
11ページ2行目にこういう下りがあります。
「伊集院大介はしだいにおのれのなりわいであるはずの私立探偵業、というものにいくぶん疲れはじめていた」
この一文を読んだ時に、ずっと私立探偵として走り続けてきた伊集院大介が、人生の最終コーナーに差し掛かり
つつあるのではないかと、少なからずショックを受け、寂しい気持ちになりました。同時に、栗本先生が意識す
るしないに関わらず、現在のご自分の状況が影響しているのではないかと思いました。
もちろん、伊集院大介の活躍はこれからも読みたいですが、私を含め栗本ファンの大半は「グイン・サーガ」の
完結を心待ちにしているはずです。ことここに至っては、他のシリーズを差し置いてでも「グイン・サーガ」に
専念していただき、少しでも完結に向けて筆をすすめて欲しい、そういう気持ちでいっぱいです。
グイン・サーガ・ワールド2 (ハヤカワ文庫JA)
「グイン・サーガ・ワールド」も第2巻になると、ようやく他の作家による「ワールド」も、その意図がしっかりと認識出来るようになりました。
草原地帯・ノスフェラス・沿海州と、三地方の歴史が刻みこまれます。
それぞれの物語も佳境に入り、謎もいよいよ深まってきました。
次号が楽しみです。
「日記」については、栗本薫がこれほど「書くこと」に苦しんでいたとは思いませんでした。
もっとすらすらと筆が進んでいたと思っていました。
それと人格障害です。
これほどの苦しみを伴うほど酷いとは。
よくこれで、こんなに多くの作品が残せたものだと感心しました。
(129)GUIN SAGA(グイン・サーガ)-戦乱編-
グインサーガのイメージアルバム。
発売されてから四半世紀すぎるのだけれど、未だに名盤ですね。
シリーズの11巻から16巻までのモンゴール滅亡編とパロ復活編を描いています。
主人公はイシュトバーン、パロ王女リンダ、クリスタル公ナリス、
そしてモンゴール大公国公女アムネリス…書いていて泣けてくらあ・・・。
楽曲の中には彼らのテーマ曲も忍ばせてある細かさです。
ライナーノートがないので、楽曲の内容を簡単に解説します。
1. プロローグ~蜃気楼の恋歌~
イシュトバーンとリンダの別れのシーンを管弦楽で。
映画のOPっぽいです。
2. クリスタルの反乱1
パロの民衆蜂起とモンゴール占領軍の戦闘シーンを思いっきりハードロックで
3. 間奏曲~如何なる星の下に~
リュートのソロが美しいです。イシュトとナリスの邂逅と別れ。
フルートの曲はイシュトのテーマ第2弾。中世ヨーロッパを感じさせる曲。
4. クリスタルの反乱2
おどろおどろしいロックです。パロの魔道師(魔法使い)軍団のゲリラ戦。
暗殺流言何でもござれでモンゴール占領軍を翻弄していく様をイメージ。
6. 間奏曲~幽囚~
国が滅び、敵国の王に囚われ−やがて悲惨な運命のアムネリス姫をイメージしたもの、
叙情的な曲です。悲哀の中に微かにナリスとの儚いロマンスが思い出され、消えていく…。
7. レムス戴冠
レムスの戴冠式の音楽〜エンディングです、
壮大なファンファーレの中で後のレムスとナリスの対立を予感させる・・・。
特筆するのは五曲目の「復讐の女神」
モンゴール防衛の為に軍を率いたアムネリスの前に立ちはだかる反モンゴール連合軍。
圧倒的な敵軍の前に敗走し迷走し、滅んでいくモンゴールの精鋭。
この14巻〜15巻の大きな流れを菅弦楽器のフルオーケストラとヘビメタロックで表現。
寄せては返す大軍を管弦楽で表現し
戦場の血みどろな兵士の風景をビートのあるベースで。
大混戦の中消耗し滅んでいく大国モンゴールの最後の精鋭部隊。
ファンタジー作品の中の戦闘シーンの音楽でこれを超えたものは未だ無し。
今でも2次創作のインスピレーションに利用している曲です。
ライナーノートが無いのが惜しいのですが、楽曲だけでも再販してくれて嬉しかった。