封神演義 完全版 12 (ジャンプ・コミックス)
いよいよ金ゴウ島内部に潜入した、太公望と昆ロン十二仙。
それと、偶然にも金ゴウ島へ到着した雲ショウ三姉妹と黄一家。そして、不調をおして金ゴウ島へ舞い戻ったヨウゼン。
ゲリラ戦を取る彼らと、十天君や通天教主との幾つかの戦いが、中心に描かれた巻です。
あくまでも分かり合おうとする普賢真人、「ヨウゼンを守る」とはっきり言う(けどやっぱり破壊魔の)ナタク、などなど個性的な味方の為に戦う太公望と、「戦いの終結の為には味方の犠牲もやむを得ない」と言う現実が悲しい。
ヨウゼンや王天君の過去が明かされ、大戦の第一部が終わった感のある巻。聞仲やダッキの目的も気になる巻。
マンガ脳の鍛えかた 週刊少年ジャンプ40周年記念出版 (愛蔵版コミックス)
小学校のころからお世話になっている週刊少年ジャンプ。
ビックリするくらい有名どころの先生方が多数出演されています。
孤独と戦いながら白い紙に魂をきざんでいっておられます。
どぅやったらこんなアートが出来上がるのか?と思っている方は必見です。
常に斬新で面白いモノを考えておられる先生方の魂の言葉がきざまれた名作本です。
封神演義 完全版 11 (ジャンプ・コミックス)
口絵は金ゴウ十天君。 遂に動き出した昆ロン山と金ゴウ島。しかし、文明的に勝る金ゴウの兵器に太公望達昆ロン側は苦戦。 金ゴウ島のバリアを破る為、ヨウゼンは自ら単独で金ゴウへと侵入するが…。 全面戦争第1巻とも呼ぶべき11巻は、そんなヨウゼンの活躍から始まります。彼の抱える秘密は、この先更なる波紋を呼びそう。でも自分は、タイトルに書いたヨウゼンの一言に、なんだかジーンとしました。ああ、なんかいつも冷静でいるけど、ヨウゼンも、命賭けられる位、仲間が大事なんだよなあ、なんて。 そして、後半は、そんなヨウゼンの想いに答える様に、彼を「一人ぼっちにしない」為の救出作戦が展開されます。太公望、玉テイ真人らが自ら金ゴウへ乗り込み、十天君の数人と対決します。 仙道の封神も加速度的に増えてゆき、切ないシーンも多い巻。なんか先行きが不安なキャラも多数。 巻末では新たな太公望の作戦が発表されて、先行きが気になる大戦真っ只中の巻。
藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)
この短編集の中ではやはりドラマティックアイロニーが秀逸である。そもそもこの作品を理解出来ている人がどれほどいるだろう? これはただ単に善と悪を描いたものではない。この作品は、主人公が漫画を読むところから始まる。この作品の主人公(少年)はドラマティックアイロニーという藤崎竜が書いた漫画の中で、ドラマティックアイロニーという未来の漫画を読んでいるのだ。なぜフジリューはこのような複雑な入れ子構造の漫画を描いたのか? それは世界のアイロニーを描くためである。
少年が読んでいる漫画、ドラマティックアイロニーの中に登場する剣士は、世界の痛みを自分の痛みに感じ、世界が朽ちていくのと同時に、自らの体もボロボロになっていく。それを読んだ少年はこう思う。(正義の感覚が失われると、世界は闇に覆われちゃうのかな…怖いな)と。普通の漫画ならこれで終わりだろう。しかしこの漫画はそうではない。
ラストのページがこの漫画の圧倒的に凄いところで、藤崎を天才と呼ぶに相応しいところなのであるが、徐々にカメラワークが遠景になっていく。少年の住んでいる家が映り、少年の住んでいる街が映り、少年の住んでいる世界が映る。その光景は、まさに闇の世界なのである。そう、主人公の少年は、既に荒廃した「闇の世界」に住んでいたのだ。だが、メカニカルな近未来都市の内側に住む少年は、その事実を一切知らないまま、ドラマティックアイロニーを読み、世界について想いを馳せていたのである。
まさにそれ自体が『ドラマティックアイロニー(劇的な皮肉)』だったのだ。
仙界伝 封神演義 第壱巻 [DVD]
半年と短い期間の中で、良くまとまっていてオリジナリティあふれるストーリーでした。しかし原作がそれ以上のおもしろさや深みのある物語であったためか、声優人は良かったものの話にイマイチ手ごたえが無かった感じがします。(私的な判断ですが)私としてはもっと原作に沿って放映してもらいたかったです。なので星3つにしました。