THE KING OF ROCK‘N’ROLL
ついに再発決定です。
今私は、オリジナルを聴いていますが、93年リリース当時に、これだけのバラエティでしかも、ライブで表現しきる力量には驚きです。ボ・ガンボスという希有なバンドの奥行きの広さ、風通しの良さを感じさせるに充分な仕上がり。曲リストを見てもらえばわかりますが、遅れてやってきた若いファンにも是非聴いてほしい、ロックの遺産といって良い珠玉の名曲がこれでもか、と炸裂します。どんとは本当に味のあるギターを弾くなあと再認識です。
HOT HOT GUMBO ’92/HOT HOT GUMBO ’93 [DVD]
元気になれないときには、京都大学西部講堂前で行われたフリーライブ
HOT HOT GUMBO ’92のビデオを棚から出してはよく見ていたものです。
ヘンテコな宣伝カーに乗ってメンバーが演奏しながら
京都の街を行くところから始まり、昼のライブ、夜のライブ、
会場のアートワークができていく様子を淡々と映し出しています。
大げさな言い方ですが、神がかっています。
名曲「あこがれの地へ」の映像はどんとを好きな人は全員見てほしい。
どんとはこのライブが終わった後、しばらく失神したそうです。
突き抜けて陽気だけどどこか物寂しげ
熱いけどどこか力が抜けている不思議なバンド、ボ・ガンボス。
この異国のカーニバルのような陽気でファンタスティックな映像で
多くの人の記憶に残して欲しい。
少しでも気になる人は、今この安く手に入るうちに
まずこれを手に入れることをお勧めします
虹を見たかい? 突然、愛する人を亡くしたときに
こんなに言葉のひとつひとつを愛おしむように読んだのは久しぶり!
どんとファンにとっては待ちこがれた一冊であるに違いないし、
そうでなくとも、じぶんの奥深いところにある湖のような面を
みたり、観じたり、ゆさぶられるような気がします。
リアルもスピリチュアルも、ここでは分けられない。
おとぎ話のようでもあるし、夢をみてもいいんだ…と
静かな希望(と、いったら大げさだけども)が
たゆたう、波のように。
読み終わったあと、そばにいるひとを、ぎゅっとしたくなる。
暮らしの中にとけこんで、必要なタイミングで手にとってめくりたくなる
ある意味、実用本(?)です。笑。
静かな、内なる、波を観じてみてください。
一頭象 どんとスーパーベスト
ソロや海の幸の曲が多めのため、ローザやボガンボスを知るのには適さないと思うけど、どんとの人となりは良く伝わってくる。「また逢う日まで」のカバーは原曲よりも明るい曲調になっているのに泣ける。
BO GUMBOS LIVE at 磔磔 1988
衝撃のメジャーデビュー直前の、本当に貴重な音源。ライブでこそ真価の現れるバンドの溢れんばかりの感性がここにはあります。
所々歌詞間違えたり(これがオリジナルの歌詞というのもあるのでしょうが)なんて気になりません捨て曲無し。95年の解散ライブで,KYONが披露し、その後自分のソロでも別名で収録していた名曲、『メリーゴーラウンド』は、個人的に80年代の日本のロックでベストの演奏だと思っています。
トリビュートアルバムを契機に、シングルコレクション、ライブアルバムの再発と、ボ・ガンボス再評価の気運が高まる今、この当時のライブ音源を是非併せて堪能して下さい。