アイ・フィール・ライク・プレイング(初回限定盤)
ここ1〜2年はアル中問題やた離婚問題など音楽以外の話題が先行していたロニー
ですが、今年の春にラジオDJ(ロニーのサイトで聞くことが出来ます)、夏にフェ
イセスの再結成ライブ、そしてこの秋に今回のソロの新作が出たということで、
完全復活というところでしょうか。
前回のソロアルバムは渋すぎるというか重い感じの印象すら受ける作品でしたが、
今作はいい感じに力が抜けているというか味わいのある、いつものロニーらしい
内容で、1、3、4枚目のソロアルバムと雰囲気が近い感じです。
軽快なロックナンバーでアルバムが始まるかと思いきや、1曲目がバラード、2曲
目がレゲエと意表をつく展開でしたが、バラードは枯れた感じがよく出ていて、
レゲエもロニーの声とあっていて格好よく決まっています。
そして3曲目は切ない感じのメロディが最高のロックナンバーで、ここまで聞いた
時点で買ってよかったな〜という感じです。
ちなみに、ギターのリフが格好いいロックナンバーの5曲目はロニーのサイトで
視聴できるので、興味のある方は是非。
今回、スラッシュが5曲ほど参加していますが、元ガンズだったらイジーのほう
がスタイル的にはあっているよな〜と思ったのですが、スラッシュのギターもと
てもよくマッチしていて、こういうルージーな感じのロックにもあわせられるん
だなとスラッシュのギタープレイの幅の広さを感じました。(ちなみにスラッシュ
とはガンズ以前からの古いつきあいらしいです。詳しくは日本盤の解説、レコード
コレクターズの10月号の記事にあります)
来年はストーンズの新作レコーディング、ライブツアーという噂があがってきて
ますが、ストーンズのレコーディングに入る前にロニーのソロライブを日本で見
れたら嬉しいな。
俺と仲間
当時Facesのギタリストで有ったRon Woodさんのソロ1stです。Facesの解散・StonesのアルバムIt's Only Rockn' Rollの録音とほぼ時期的にリンクして'74年4月よりロンドン・リッチモンド ロニーの自宅に有るスタジオ"Wick"にて本アルバム用のプリプロダクションがスタート!Stones/Facesのメンバーがほぼ前編に参加。タイトル通り気の合った仲間との最高のRockn' Roll Partyが繰り広げられた。このアルバムの最大の功績はAndy & WillieによるUKロック最高のリズム隊を組ませた事だろう。
当時KiethはRonnieの家に転がり込んで居た為、既に音楽面を含めて結束を誇っていた。最近のAndyのインタビューによれば信じたく無い話だが「KiethのパートナーにはRonnie以外考えられなかった、レコーデイングの2ケ月でKiethがMick TaylorにStonesから脱退する様 プレッシャーを掛けているのを見るのが辛かった」と有る。確かにK&Rの絆は最高で信頼関係の上で疾走して行く演奏が記録されている。
#1とStonesのIt's〜の2曲はMick JaggerとRonnieの共作で新機軸を打ち出したかったMickがIt'sを取り#1はVolで参加。Kiethも#5/9を提供したが、#9ではメインボーカルまで披露。彼の「人のソロアルバムで1曲歌っちゃう」病は此処から始まった!
もう一人のUKボーカル代表選手Rod Stewartさんは#4/10(Eddie Floydのカバー)でRonnieと寄り添う様に渋い喉を披露!良いです!#1/4は近年Faces後期のLive音源がBoxにて陽の目を見た。#2/3の美しさ等 褒めればきりが無い。
Woodyレーベルよりブートで有名なRonnie/Kieth/Andy/Willie/Ian/Rodの面子でLondon/Kilburn '74-07-13&14に行われたLiveが正規リリースされる事を切に願います!頼んまっせ〜 Ronnieさん!
ストリップド
と言う言葉で始めるのは言い過ぎだろうか?だが、実際に初めてこのアルバムを耳にした時、近年の彼等のアルバムをストーンズの新譜だから心して聞かねばいけないと言う感覚に近い雰囲気で聞いていたのでは、と思えるほど本作に純粋に心地良い響きを感じていた。
アルバムは特に実況盤は頭が肝心なんだ!と主張するように「ファイティング・マン」のイントロは魅力的だ。勿論ミックスの妙技がものを言っているのだろう。
また,いつもワンパターンに聞こえる彼等のイントロもアコギでやると不思議に気にならない。本来彼等の志向するサウンドがアコ系にあるからなのかもしれないと思えるほどだ。勿論,ここでは「ジャックフラッシュ」や「サティスファクション」は似合わなくて,ふさわしい曲を選択しているのだろうが,その選択が的を得ている事が彼等の成功してきた鍵なのだと思う。
彼等が本当にやりたいのは,もしかしたらアコギのブルースなのかもしれない。アコギのブルースを自分達のアイテムで再現する。勿論少しカントリーフレーバーを混合してだ。そんな企画書があったんじゃないだろうか?
大型スタジアムでのライヴと比較しても,本人達のやる気がかなり感じられるアルバムである。
こう言う音と熱気を次作のスタジオ盤で作ってほしいものである。
シティ・スリッカーズ [DVD]
1992年日本公開の米映画。
39回目の誕生日を迎えたミッチ(ビリー・クリスタル)が、大人になって失ってしまった情熱や自信、
前向きな姿勢を取り戻す物語。
それぞれも悩みを抱えた友人2人から「カウボーイ体験ツアー」を誕生日にプレゼントされる。
気乗りしないミッチだが、妻の「もう一度笑顔を取り戻して帰って来て」という言葉に後押しされ、
友人2人と一緒にツアーへ参加する。
「カウボーイ体験ツアー」は、生粋の老カウボーイ、カーリー(ジャック・パランス)に引率されて
ニューメキシコからコロラドへと250頭の牛を連れて大移動するという本格的なもの。
3人は、牛追い(CATTLE DRIVE)の日々の中でさまざまな困難や体験を積んでいく。
そして、少しずつ心の中で何かが変わっていくのだ。
牛の出産の手助けをし、感動するミッチに対し、"生粋の老カウボーイ"、カ−リーは
「人生で大切なことはただひとつ(One thing)」と答える。
その大切なこと(One thing)とは、その前では他の何であろうとどうでもかまわない、
と思うことができるほど大事なこと。
それは何かと尋ねるミッチに、カーリーは何も答えない。
ツアー途中でカーリーが永遠の眠りにつき、他の素人カウボーイたちはリタイヤしていくが、
3人は自分たちだけで「牛追い」を続行する。
さらなる困難に打ち勝ち、見事に目的を達成した3人は、
自分にとって「いちばん大切なこと」が何であるかを確信し、家族の元へと帰って行く。
「人生で大切なこと」は、人それぞれによって異なる。
それを見つけ出し、確認することができるのは、自分自身のみ。
自分にとっての"One thing"が何であるか、我々に問いかけてくる。
人生で最悪の日があれば、人生で最良の日もあるさ!!