ミスター味っ子 DVDメモリアルボックス2
仕事から帰って、つかれた時に見ると元気がでます。
食べたあとの表現は素晴らしいと思います。
特に、味皇の演出は良い意味で常軌を逸してます。
(作り手が悪のりしてると言えるほど、新しいアイデアがいっぱいあります。)
本当に『うまい』のかどううか関係ないぐらいの説得力。
2010年現在でも時代が追いついていないとおもわれます。
アニメを見てから原作を読むと物足りないと思うのは、
アニメターのかたの独創性(芸術性)の結果だと思います。
見たあとに誰かと語り合いたい、
そんなアニメです。
戦姫絶唱シンフォギア 1(初回限定版) [Blu-ray]
実を言うとあんまり期待はしてなかったんです、でも今では次の放送が待ちどうしくてしかたない。
まず、物語の展開スピードが速い、ジェットコースターのように展開する。漫画のアニメみたいにグダグダ戦闘中に説明しないことで、戦闘中であることの緊迫感が保たれてます。(敵は空気を読んで攻撃してきません。)
次に、BGM。すごくかっこいいし何よりもこの世界観に合ってる。声優さんって歌も歌えなきゃいけないのかな?むちゃくちゃ上手で戦闘シーンと合わせる為にアフレコの現場で歌っているらしいです。大変な仕事で恐縮します。
しかし、何をさておいてもやっぱり一番大切なのは、この監督が「自分がしたいことを徹底的にする」というこの作品に対する情熱が画面を通して伝わってくることです。
かわいくて強い女の子が、歌を歌いながら戦場を駆け抜ける!こう書くとなんだかむちゃくちゃな話にしか聞こえないけど、一瞬で人間を炭素の塊にする無数の敵に、絶望することなく立ち向かってゆく彼女たちの姿は、王道少年漫画の主人公そのものです。
キャッチコピーの「彼女達の歌声には、血が通っている」は監督や音楽プロデューサーの血が作品に通っていること言い換えても差し支えがない、それくらい監督の「やりたいこと」が伝わってくる快作です。
ニコニコ動画で一話と二話が見られるのでぜひご覧ください。
敵のノイズがかわいいです。ぬいぐるみにでもしてほしいですね。
魔女の宅急便 [VHS]
スタジオジブリのアニメのうち、私のいちばん好きな作品。どういう点が好きかというと、6歳の子でもわかる素直なストーリーでありながら、年齢を重ねるほど「わかり方」が深まってゆき、観る者の人生そのものに連れ添って「かぎりなく深まってゆく」映画だからです。
6歳の子には6歳の子なりの「わかり方」があるし、キキと同じ13歳に達した目で見れば、必ずまた新たに得るところがあり、大人になった目で見れば、さらに深く感じるところがあるでしょう。
みんな最初に鑑賞するときには気がつかないかもしれませんが、この作品で重要な役割を果たしているのは、キキがパイを焼いて届けたときに受け取りに出てくる「おばあちゃんの孫娘」です。あとで、トンボの自転車に相乗りして海岸へ行ったキキに対して「一緒に遊ばないか」と声をかけたグループの中に、その子もいたのです。「あの子、知ってる。宅急便やってる子よ」と言ったのは、あの、「私、このパイ嫌いなのよね」と言ってバタンとドアを閉めた、あの「おばあちゃんの孫娘」だったのです。
せっかくの努力に、あれほど冷たい仕打ちで応えられたキキは、その子の姿を目にしたとき、一緒に遊びの仲間入りすることは、自分のプライドが許さない気持ちがして、その結果、「私は仕事があるから帰る」と言って、せっかく親しくなれたトンボにも、プイと背を向けてしまうのです。
でも、あの女の子がそれほど悪い子だったかというと、別にそうでもないのです。その子にしてみれば、孫娘の好みも確かめずにパイを焼いて送ってくるおばあちゃんの親切は、自己満足の押し付けがましい親切と思えて、うっとうしかったのです。お届け物屋さんのキキに八つ当たりする気はなくても、つい文句のひとつも言いたくなってしまったのです。その自分のひとことが、キキをあんなに傷つけるなんて、思ってもみなかったのです。
こう考えてくると、「せっかく私がこれほど努力して届けたのに……」と傷ついてしまったキキも、自分のひとことが他人を傷つけるなんて思ってもみないで、ついひとこと言ってしまった女の子も、どっちも、私たち自身が人生で体験する立場だということがわかってきます。キキとあの子とは、どっちも観客である私たち自身のなのです。
「どっちも私自身」なのに、それが衝突してしまうのが、人生なのです。その「私」へのこだわりがなくなり、「トンボを助けなければ」という一念だけに立ち返ったとき、キキの魔法の力は劇的に復活します。
この場面は、思いっきり泣けます。「そうなんだよ、そうなんだよ。このつらい悲しい人生の中に、もし仮に奇跡と呼べるものがあるとすれば、それは、こういうときにだけ起こるものなんだよ」と思えるからです。
高山なおみの料理
高山なおみさんの無国籍なレシピはおいしくて魅力的なものがいっぱいですが、今まではレシピというよりエッセイの方に重点がおかれているものばかりでした。今度の本はレシピもいっぱいです。そして彼女の魅力にみちあふれたエスニックなお惣菜が紹介されていていつものおかずにひと手間かけてご飯を作ろう!という気にさせてくれます。モンゴル餃子やモンゴルだれ、蒸し野菜にゴマバターを添える…身近にある食材なのに不思議と無国籍風に仕上がる、そんな魔法がこの本にはつまってると思います。
日々ごはん〈1〉
高山なおみさんの作る料理の本は、どこか独特な雰囲気があるけれど、お料理を包む空気が湯気のようなゆったりした雰囲気があって大好きです。もちろん高山さんの文章もとっても滋味のあるいい匂いをかげる文章で、野っぱらにいるような気分にしてくれる本です。読んでいて自分も鼻がよくなってくるような、感覚が磨ぎ澄まされていくようなそんな感じになります。早く2も読みたいな。