Freetime
このバンドはかなり尊敬しています。スタジオアルバムもかなり作り込んでいて完成度高いですが。彼等のライブアルバムはすべて聴いていますがかなりライブパフォーマンスもワイルドでいけています。
特にロードスカラーというライブはすごいです。高度な音楽性とコマーシャル性とエンターテイメント性の同居。これはなかなかできないことです。高い次元で実現できている希有な存在なのです。
これはすでに20年前のサウンドですが。スパイロサウンドというのをすでに確立しています。モダンなスムーズジャズなのです。大人が鑑賞するに耐えるすばらしいものです。
スムーズジャズ的なアプローチをすでに70年代から押し進めてきたこのベテランバンド。魅力は丁寧で同時にフックのはっきりしたメロディーでしょうか。マリンバのデイブサミュエルスの見事なプレーも聞き物です。このアルバムではウイル リーがベースを弾いています。
鍵盤にロブマウンジー/リチャードティーなども参加した。ややテクニカルな方向によった作品です。やはりメロディーの美しさを味わうのが一番かと思います。10点中7点。
Catching the Sun
さらなる成長を遂げた1枚。キャッチーで親しみやすいメロディーが売り。ここでも絶妙なアンサンブルと歌心を聞かせる。トップクラス一歩手前の仕上がり。むだなソロ回しがちょいとあるのでそこが減点箇所。
あとは理想的。10点中8点
20th Century Masters: Millennium Collection
このシリーズは廉価だが内容がいい。詰め込みすぎのベスト盤は往々にしてまとまりがなくとりとめがない。このシリーズでは「あの曲が欲しかった」「この曲も入れてあれば・・」という意見は出るだろうが、曲が多くてもお徳感だけが先行し意外に充実感は得られないことが多い。そういう意味ではGOLDシリーズやESSENTIALシリーズよりも手軽さと手っ取り早さにおいて軍配が上がるだろう(ちなみにどのシリーズも音質は良い)。スパイロジャイラの音楽はキャッチーなフュージョンでありその爽やかさと涼しさに魅力があることに異論はない。個人的には12月生まれということもあってかTHE ARCHERという曲がとても好きだ。他のベスト盤には入っていない(ハズだが・・)ので自分としては買いであった。パッケージはエコパックということでなんとなく環境保全に貢献した錯覚にひたれるのもこのシリーズならではというところ。この20th Century Mastersシリーズ、他にお勧めはチャック・マンジョーネ、グローバー・ワシントン・ジュニア、ジョーン・バエズ、ジミー・クリフ。ただしグローバーのはエコパックではなく通常のプラケースだ。
ビートルズ・セレブレイション !
大変耳にやさしい、なつかし感じのする選曲でした。ジャズが好きな方も、そうでない方でも一度は聞いたことがあるスダンダードな曲ばかりです。ヴォーカル曲が2曲あります。特に輝いていました。部屋を暗くして、リラックスし炊いときに聞くにはうってつけです。
ベスト・オブ・スパイロ・ジャイラ
日本のフュージョンバンドにはないアンサンブルが魅力のスパイロのベスト版。
ポップスであり、ジャッジーである事がフュージョンの定義だとわたしは思うが、この難しい条件をみごとにクリヤーしているのがスパイロであり、アンサンブルの楽器の多彩さと、名プレイヤーを起用しているからだ。
カルテットやクインテットでの楽器を、「電気楽器」に置き換えただけではこうはいかない、マリンバ、バイブラホーン、管楽器(フルート、ピッコロ)、各種打楽器などを取り入れて、そのプレイ(音色)がジェイ・ベッケンスタインのアルトと巧みに絡み合っているところが、スパイロの「さわやかさ(商標)」といえる、いつ聞いても何度聞いても飽きない音楽はジャンルを問わずあるが、スパイロはフュージョン界のその筆頭だろうと思う。