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ぼくと、ぼくらの夏 [VHS]
原作に忠実な映像化ではありません。というか、ミステリーでさえなくなっています。原作を読んだ方は、ちょっと唖然とされると思います。原作を未読の方は、樋口氏の独特の「かるみ」はそれなりに表現されており、音楽も役者も贅沢な作りなので、楽しめるでしょう。(後に原作を読めば、二度楽しめます。)繰り返しになりますが、原作を読んだ方は、どうしても気になる方だけ、別の物語としてご鑑賞下さい。未読の方にはおすすめです。
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かりん (1) (角川コミックスドラゴンJr.)
この作品を語る上で鼻血は避けて通れないわけだが、
そこだけがクローズアップされるべきではないと思う。
この物語に登場する「吸血鬼」は、人の血を吸い、太陽を避け、
こうもりを自在に操り、さらには人間の記憶を操作することもできる。
吸血後、その記憶を消すことにより、自分たちの存在が
明るみになるのを防ぐというわけである。
しかしながら、主人公の果林は、吸血鬼でありながら
まさにその正反対であり、血が増えすぎるために人をかんで
血を与えなければならず、それをせずにいると鼻血として噴出してしまう。
また、太陽の光は平気なので昼型生活をしているため、
家族とはちょっとの間しか会えない。
こうもりは全く操れず、記憶操作も出来ないのでかんだ後は
妹に頼んで記憶を消してもらう。
吸血鬼としては「落ちこぼれ」であり、人間でもない。
そんな宙ぶらりんな存在である自分にひどいコンプレックスを抱えている。
これだけ見るとものすごく重い話である。
しかし、ただ重いだけでなく、果林の明るい性格やドジなどを
コミカルに描くことにより、重い雰囲気を感じさせない、
メリハリのある作品となっている。
果林のコンプレックスを受け止め、優しく包み込む雨水。
果林にとってはまさに初めての自分の理解者であり、
その切ない思いが心にずんと響く。
笑えるだけでなく、泣けるお話です。
これから読んでみようと思う人、ちょっと気になるという人は
ぜひ1巻だけでなく全巻通して読んでみてください。
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かりん14 (角川コミックス ドラゴンJr. 67-15)
細かい解説はしませんが、これはいい!!果林救出、その後、そして数年後の話が収録されてますが、まさかの展開が連発します。兄貴が…兄貴が…(笑) 思わず「何でそうなんの!?」ってツッコミ入りましたよ。そして何より衝撃的だったのが「その後」の部分です。切なすぎます。涙腺が緩くなること間違いなしですよ。杏樹の涙は反則です。あまりにも可愛いすぎるw
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絶対迷宮グリム 七つの鍵と楽園の乙女 <ディレクターズカット版> 初回豪華版
PSP版→PC版の流れでプレイしました
新規エンド、新規シナリオ追加と言うことでしたが
PSP版から引き継がれたシナリオには判りやすい加筆修正はほぼありません。
(追加されたグロテスクな表現などになんとなく気づける程度)
スキップはやや重めですが速度を二段階に変更可能。
ただし小さいスキップボタンを押さなければスキップが止まらないのは
個人的にマイナス。画面クリックで止まらないようにして欲しかった。
またグロ表現に関して初期選択肢で回避可能ということですが、
その回避する選択肢が初めてだと判りづらいように感じました。
他の方も言っている通りキャラ別にシーン鑑賞、CG鑑賞を分けたほうが
見やすかったです。音楽鑑賞機能もつけて欲しかった
おまけシナリオも新規エンドも楽しめたので
前作ファンは買って損はないと思いますがPSP版からの改悪部分が一つ。
「キャラクターのイベントシーンになるとキャラソンが流れる場合がある」
曲は素敵なのになぜオフボーカルではいけなかったのか…
歌声が台詞の邪魔をすることはないですが
ラブシーンで俺は●●〜というような歌詞のキャラソンが流れると
萌えよりも笑いがこみ上げます。ON/OFFパッチがとても欲しい。
また主人公が作品の強く出るタイプの乙女ゲーです。
個性が強くまた声(ON/OFF切り替えあり)もある為自己投影し
感情移入するタイプのプレイヤーには受け入れづらい部分があるかもしれません。
どちらかといえば主人公を好きになれる方、主人公とキャラの恋愛を楽しむタイプのプレイヤー向けのゲームです。
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かりん 増血パック 1 (初回限定版) [DVD]
大陸から移り住んできた吸血鬼一家の長女、真赤果林には人には言えな
い秘密が・・・・・
今時珍しい恥じる女子高生。主人公かりんのドタバタラブコメディ
見ていてほんとに楽しいです。いわゆるハーレムアニメにはウンザリと
言う方には新鮮に映るのではないでしょうか?
とはいえ、所詮はヲタクアニメには変わりありませんが。(笑)
1巻には「あふれちゃって恥ずかしい」と「あたしの好みは恥ずかし
い」の2話収録。どちらもかりんの秘密について描かれてます。
映像特典はノンテロップOP、ED、CM集のみ。
DJ形式のCDがおまけに付いています。流行のコメンタリーはありま
せんが、酒や菓子を貪りながら本編とは関係の無い話をされるコメン
タリーよりはこっちの方が全然いいです。
ネックはやはり値段でしょうか。最近はHDD、DVDレコーダーも
普及してきてるので画質や特典にこだわらなければDVDもそう買わな
くなってきてるのでもっとなんとかしてほしいですね。最近のヲタク
ちゃん達も見る目は肥えてきてるので。
放映を見てる人も、パッケを見て気になってる人も是非見てやって下さい。