「サイボーグ009」の一番の悲しみは、メンバー全員が「死んでも誰も悲しまず、困らない人」を選んでサイボーグ化したことです。00ナンバーは誰もが孤独という悲しみを背負って、果てることのない戦いを続けているわけです。
誕生秘(悲)話おすすめ度
★★★★★
小さい頃からサイボーグ009が大好き・大ファンでした。といってもそれは、テレビアニメやマンガでサイボーグ戦士たちが戦い、悪者をやっつければ満足、すげえや、サイボーグ戦士たちは!というような、子供っぽい「大好き」でした。そんなだったので、彼らがなぜサイボーグになったのかは、よくわかってませんでした。知らなくても全然かまいませんでした。大ファンなどと言っていながら、全く恥ずかしい限りなのですが。
『サイボーグ009』秋田文庫版の5巻から8巻までは「誕生編」の副題で、彼らがサイボーグになった理由、宿敵・黒い幽霊団との関わり、なぜ戦い続けなければいけないのか、が描かれています。
人間の欲望のために生まれ、欲望のために戦い続けなければならないサイボーグ戦士たち。完結させることなく亡くなってしまわれた作者・石ノ森章太郎さんは、この戦士たちにどのような安息の場所を用意していたのでしょうか、とても気になります。
凄いの一言
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。