植木等が目的でみた。長瀬智也がただ立っているだけでも、(イケメンなのに)どことなくユーモラスなのもおかしい。荒唐無稽な筋だとわかっていても、ストーリー展開のテンポはよいし、よく考えてみると、善玉も相当の「ワル」なのに、勧善懲悪の話のような気になって、すっきりする、といううまくつくられている娯楽ドラマだ。しかし、最後に外資系の銀行が救済者として扱われているのはナイーブすぎる。外資系金融機関がリストラをせず、変額保険の加入者を救済することは考えられない。エンロンなどの粉飾会計での倒産による多数の被害者、今回のサブプライム問題(貧乏人を食い物にする悪質な手法)などで明らかであろう。おそらく原作が書かれたのが、アメリカが輝いて見えた時期だからかもしれない。ただし、米国の場合、消費者は銀行を信頼していないので、銀行は「信用」を武器に金融商品を売るのは難しいだろう。武器は庶民のもっている小さな欲である。
魂が震える男の闘いおすすめ度
★★★★★
近年最高のドラマだ。
残念ながら初回が一番面白くなかったので放映時の視聴率は低かったようだが、後半の盛り上がりはすごい。一話完結の前半6話では安っぽくてげんなりするようなシーンがときおりあって白ける部分があるが、後半の勢いはすべてを打ち消す。魂が震えるようなシーンやセリフがいくつも出てくる。
キャスティングが最高に決まっている。原田泰造、植木等、岡本綾、八千草薫、小日向文世、松重豊、長谷川京子、相島一之。誰一人として欠かせない。このドラマの良さがもっと知られていれば原田泰造や岡本綾の俳優人生は変わっていたと思う。(いらなかったのは真鍋かおりくらい。)
さらにBGMも素晴らしい。sayakaのエンディングもぴったりはまっているが、その他のも最高。いまだに他のテレビ番組でよく使われている。
最初の数回で投げ出さなければ最高のドラマなのでぜひ観てみてください。
役者がみんないい味だしてますおすすめ度
★★★★★
前半の一話完結から後半の銀行つぶしの攻防までひじょうにおもしろかったです。主役の二人も当然いいですが、特に総会屋の親分さんがよかったです。普段はニコニコでも、時々垣間見せる極道の顔。それがまたカタルシスなシーンとマッチしてて。長瀬君が株式総会に乗り込んでくシーンで一括する時とか、担保にとられた家に居座るシーンとか、ほんと胸がすく思いです。最後、数話の攻防は当然目が離せませんでした。ラストもありがちですが、終わりなのに始まりって感じで爽快な気分になれました。
脇役一人一人が非常に丁寧に描かれているおすすめ度
★★★★★
ムチャクチャ面白い.安直な部分や無理な部分もあるのだが,そのようなことはほとんど気にならない.二日で二回(計20時間)も見てしまった.
脇役一人一人が非常に丁寧に描かれており,そのため,非常にリアリティーのある作品になっている.全体的に良いのだが,中でも特に際立っているのが原田泰造(銀行員山崎役)と後半の大銀行vs相場師のストーリー展開.圧巻.
ハマリ役おすすめ度
★★★★★
原田泰造がスバラシイ。
これが彼の人間性の本質かもしれないとチラリと思わせてしまうくらいハマってます。
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
これが発売されるのを心待ちにしていました
。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
伝説の相場師と呼ばれた老人の手ほどきによって株式の世界に目覚めた若者が、知略の限りをつくして大手銀行の不正に立ち向かっていく姿を描いた痛快社会派ドラマ。株式の何たるかをわかりやすく解説しつつ、そのトピックは硬派なままに、徹底的にエンターテインメントとして見せきった手腕は大したものだ。善悪の図式を明快に描くことで、社会派のテイストを劇画調がやや上回ってくるバランス感覚も、ドラマを程よく見やすいものにしている。
状況説明に手間取ってややもたついた前半部から一転、第7話あたりから後半にいたるドラマの高まりぶりが実に素晴らしい。また、テルコ(八千草薫)と小塚(植木等)の因縁の関係が次第に解き明かされていくサブストーリーが、このドラマにさらなる奥行きを与えている。長瀬智也が大人の役どころに新境地を開いた点でも、重要な作品と言えるだろう。(麻生結一)