十七歳 (ホーム社漫画文庫)
この作品はいずれも1970年から75年に発表された作品が収録されています。主人公は皆17歳の少年・少女たちです。今から35年前の17歳たちが何を考え、どう生きたのか。高校生、鉄道の車内販売員、コック、自衛隊員、ソープ嬢、デパート店員、バスガイドなどとして生きる彼ら/彼女たちの生き様をユーモアと哀感をこめて描きます。読むと、ああ、昔の自分はこうだったなあ、と感じます。逆に、こんなことは無かったなあ、と思うことがあります。そして、時代の変化。グランドキャバレーは現在ありません。服装や風景も変わりました。一方、「これは今の援助交際じゃないか」と驚かされるところがあります。そして、変わらないものがあります。青春のやるせなさです。