美代子阿佐ケ谷気分
不思議な作品です。
1970年代初期の作品でありながら、40年近くたって映画化されました。
今でも阿佐ヶ谷はあまり変わっていないのでしょうか。
永島慎二さんが阿佐ヶ谷で日本の60年代の若者の群像を描きましたが、安部慎一さんは70年代のJR中央線沿線の若者の心象を表現されていると感じています。
70年代は、オイルショックで戦後の高度成長期に終止符が打たれた頃です。
そして公害問題が露となり、ロッキード事件が発生し、成長の負の面が国民の目に見えてきた頃になります。
新宿という若者が集う大繁華街から少し離れたねぐらにあたるのでしょうか。
吉田拓郎が『高円寺』という歌を作りましたが、その隣駅が阿佐ヶ谷ですね。
確かにこの街のある側面は描かれていると思います。
著者本人の体験とそこから派生したイリュージョンによって描かれた70年代の気分です。
1970年代初期の作品でありながら、40年近くたって映画化されました。
今でも阿佐ヶ谷はあまり変わっていないのでしょうか。
永島慎二さんが阿佐ヶ谷で日本の60年代の若者の群像を描きましたが、安部慎一さんは70年代のJR中央線沿線の若者の心象を表現されていると感じています。
70年代は、オイルショックで戦後の高度成長期に終止符が打たれた頃です。
そして公害問題が露となり、ロッキード事件が発生し、成長の負の面が国民の目に見えてきた頃になります。
新宿という若者が集う大繁華街から少し離れたねぐらにあたるのでしょうか。
吉田拓郎が『高円寺』という歌を作りましたが、その隣駅が阿佐ヶ谷ですね。
確かにこの街のある側面は描かれていると思います。
著者本人の体験とそこから派生したイリュージョンによって描かれた70年代の気分です。
僕はサラ金の星です!―安部慎一最震作品集
根本敬さんが装丁を務め大絶賛している本です。その「僕はサラ金の星
です!」は不気味な作品に仕上がっており、登場人物の行動がほぼ理解
できません。所々会話がかみ合ってなかったり絵も他の安部作品と違っ
て女性の体型が変だったりでこんなにぶっ飛んだ漫画が読める事に幸せ
を感じました。
作者自身、これを描いた当時は宗教に染まっていて頭がおかしかったと
言います。
それ以外の作品の中にもそれに通じたものはありますが、切ない「除夜」
や「結婚物語」のようなホンワカとした心が温まる作品も多数あり、とて
も大好きな一冊です。
です!」は不気味な作品に仕上がっており、登場人物の行動がほぼ理解
できません。所々会話がかみ合ってなかったり絵も他の安部作品と違っ
て女性の体型が変だったりでこんなにぶっ飛んだ漫画が読める事に幸せ
を感じました。
作者自身、これを描いた当時は宗教に染まっていて頭がおかしかったと
言います。
それ以外の作品の中にもそれに通じたものはありますが、切ない「除夜」
や「結婚物語」のようなホンワカとした心が温まる作品も多数あり、とて
も大好きな一冊です。