Music Videos 1 [DVD] [Import]
フランスの歌姫、ミレーヌ・ファルメールのビデオクリップ集DVD。
曲自体は憂いを秘めた美声によるフランス語のユーロビート、と言っていい物なのだが、
彼女の世界を真に知るためにはこのビデオクリップを見ることが不可欠だと思う。
この映像を見ながら、私は何度驚嘆と戦慄に身を震わせたことだろう。
一体何が彼女をこまでさせるのか、という。畏怖とも感動ともつかぬ震え。
まず凄いのは、ビデオクリップの金のかけ方で、たった5分か10分の曲のプロモ映像に
まるで映画一本分の壮大さとドラマ性を持ち込んでいる点。
そしてそれらの全てに出演しているのがミレーヌ本人であるという点だ。
映像の中で彼女は、時に全裸の肢体をさらして愛する男と激しく絡まり合い、
ときに清楚な貴婦人になり、ときに勇敢に馬に乗って戦場を駆け抜ける、
そして、ときに角を生やした異形の美女となって雨に打たれ血の涙を流すのだ。
その起伏にとんだ演技力と感情表現は、到底一介の歌手などではない。本物の女優のそれだ。
映像にはヨーロッパの深遠を覗かせる静謐と叙情、そして暗黒と狂気と美があり、
その耽美性が色濃く表れている。これを見ずしてミレーヌの本当の世界観は分からないだろう。
曲自体は憂いを秘めた美声によるフランス語のユーロビート、と言っていい物なのだが、
彼女の世界を真に知るためにはこのビデオクリップを見ることが不可欠だと思う。
この映像を見ながら、私は何度驚嘆と戦慄に身を震わせたことだろう。
一体何が彼女をこまでさせるのか、という。畏怖とも感動ともつかぬ震え。
まず凄いのは、ビデオクリップの金のかけ方で、たった5分か10分の曲のプロモ映像に
まるで映画一本分の壮大さとドラマ性を持ち込んでいる点。
そしてそれらの全てに出演しているのがミレーヌ本人であるという点だ。
映像の中で彼女は、時に全裸の肢体をさらして愛する男と激しく絡まり合い、
ときに清楚な貴婦人になり、ときに勇敢に馬に乗って戦場を駆け抜ける、
そして、ときに角を生やした異形の美女となって雨に打たれ血の涙を流すのだ。
その起伏にとんだ演技力と感情表現は、到底一介の歌手などではない。本物の女優のそれだ。
映像にはヨーロッパの深遠を覗かせる静謐と叙情、そして暗黒と狂気と美があり、
その耽美性が色濃く表れている。これを見ずしてミレーヌの本当の世界観は分からないだろう。
Best of: Deluxe Edition
Mylene Farmerはカナダのフランス語圏の出身でフランス本国では絶大な人気を誇るものの外には出ない歌手だ。個人的にはカナダには実力派のフランス語歌手が多いと思う。でも日本版のCDも少なくないので広く知られているかもしれない。彼女は大人向けの絵本「Lisa-LOup et le Conteur」の作者としても知られている。彼女の曲は独自なようで普遍的なユング哲学を歌っているような気もする。私が気に入った曲は世界の崩壊を歌っている「Desenchantee」と女の子には特大の愛が必要なのと彼女にしては珍しい内容の「XXL」だ。90年代からの彼女の足跡や迷いなどを感じ取ることのできるベストアルバムだと思う。でも歌詞の解釈には賛否両論があると思う。話題作と言うべきか問題作と言うべきか。
ミレーヌ・ファルメール
ウィスパーボイスが、シンセ・シンフォニックの上で漂います。耽美な味わいは、まさにヨーロピアンテイスト。
シアトリカルな作風で私達を幻惑する彼女ですが、しなやかさと忍び寄るような歌声では、この作品がベストでしょう。ゾクゾクする、不思議な魅力に満ち溢れた作品です。
シアトリカルな作風で私達を幻惑する彼女ですが、しなやかさと忍び寄るような歌声では、この作品がベストでしょう。ゾクゾクする、不思議な魅力に満ち溢れた作品です。
Mylenium Tour
フランスの女性Vo、ミレーヌ・ファルメールのライブDVD。2000年を記念して行ったライブ。
とんでもなく大掛かりなセットで、やはり10万人は軽くいるだろう大観衆が固唾を呑んで見守る中
ジャケにもある、まるで「ギーガー版奈良の大仏」のような巨大な像の頭が左右に開いてミレーヌが登場。
透き通る白のドレスに身を包んだミレーヌが空中から降りてくる様は、さながら本物の天使か女神のよう。
「大仏(?)」の手の上に舞い降りた身じろぎ一つしないミレーヌが、やがて立ち上がり、静かに歌いだす。
崇高な空気をまとわせた美声の歌唱が始まる瞬間、画面を見ている私も引き込まれそうになった。
宗教儀式といっては言いすぎだが、どこか人ならざるような大きなオーラすらもまとわせ、
人の内面に浸透してくるような情感を完璧に表現する術を身につけた彼女は、聖母か女神のように輝いて見える。
その後は例によって曲ごとに衣装を変えたり、アップテンポの曲ではダンサーとともに踊り、
再び静謐な曲を情感を込めて歌い上げる。ライテイング等の演出を含めてまさに見事なステージである。
とんでもなく大掛かりなセットで、やはり10万人は軽くいるだろう大観衆が固唾を呑んで見守る中
ジャケにもある、まるで「ギーガー版奈良の大仏」のような巨大な像の頭が左右に開いてミレーヌが登場。
透き通る白のドレスに身を包んだミレーヌが空中から降りてくる様は、さながら本物の天使か女神のよう。
「大仏(?)」の手の上に舞い降りた身じろぎ一つしないミレーヌが、やがて立ち上がり、静かに歌いだす。
崇高な空気をまとわせた美声の歌唱が始まる瞬間、画面を見ている私も引き込まれそうになった。
宗教儀式といっては言いすぎだが、どこか人ならざるような大きなオーラすらもまとわせ、
人の内面に浸透してくるような情感を完璧に表現する術を身につけた彼女は、聖母か女神のように輝いて見える。
その後は例によって曲ごとに衣装を変えたり、アップテンポの曲ではダンサーとともに踊り、
再び静謐な曲を情感を込めて歌い上げる。ライテイング等の演出を含めてまさに見事なステージである。