個人的にはドラマCDってあまり面白いとは感じてなかったんですが、
川澄さんのアンリエッタが好きなんで聞いてみたらこれは面白かったです。
なんだったらアニメ本編より好みかも・・・
レンタル店ではなかなか置いてないジャンルですが、最近は宅配レンタルなんかでも借りれますし（最初の一ヶ月は無料とかやってますし）、興味はあったけどいきなり買うのは・・・なんて人はそういう方法でも視聴してみてください。

今回の文庫に際して、ユーザーが待ち望んでいた倉田佐由理編が発刊されました。一部のユーザーにしか伝わらないなコメントを書けば『大変、「うぐぅ」な出来栄え』です。
文庫版が発刊されるに当たり、著者である清水マリコさんの考えた新たなイベントなどが盛り込まれ、元々のゲームとは違う部分が多々ありますが、チープな同人誌・同人ゲームに見られるｋａｎｏｎと言う名前の劣悪な作品とはならず、寧ろｋａｎｏｎを最大限正しく解釈した作品になっていると私は思います。
その上で、今回の倉田佐由理編は私の解釈と一致していると言う点もありますが、最もクオリティの高い作品となりました。
後々、ゲームと文庫本の関係を知らずに両方に触れた方は、先に文庫本が存在し、それをゲームにしたと勘違いするのではないでしょうか。
いくら書いてもこの感動は言い尽くせないので、ｋａｎｏｎを愛している方は元より、少しでも興味がある方は、ぜひ読んで見て下さい。

内容は人気小説、灼眼のシャナ1巻をベースに作られた作品で有るため、初見の方でも十分に楽しめる作品かと思います。
王道の美少女ファンタジー活劇です。解説ノ手引キも同梱されており、簡単な説明が記されているので中々親切な内容となっております。

画質に関しては、驚くような真新しい映像美というものは特に感じませんでしたが、DVDに比べ魔法陣などのエフェクトや激しいシーンにあった微妙なノイズがほとんどありません。
DVDでは一枚薄い膜が張られていたような映像も少しだけクリアになったような気がしますが、あまりDVDとの大差がない。と言うよりも、DVDでも十分上質だったのかもしれません。

リニアPCM5.1ｃｈの音声自体は可もなく不可も無くといった感じです。特別凄い！っと圧倒されることは無かったかな……臨場感と言うよりもアニメの音声としての安定感があって落ち着いて視聴できると思います。
もうちょっと派手さは欲しかった気がしますが……ただ、シャナの斬撃の高音は綺麗で凄く好みでした。

しかし本編の音声はリニアPCM5.1ｃｈのみ収録なので、環境によっては注意が必要です。設定、環境によっては２ｃｈだとメインの台詞が出ません。
正直、コレに一番驚いた……『涼宮ハルヒの消失』がBD化された時あれだけ混乱したのに……
プレイヤーの設定や環境にもよるので一概には言い切れませんが、簡単に言うと、TVとBDプレイヤーを普通にHDMI端子で繋いでも台詞が出無い場合がありますので、
その場合、BDソフトではなく、プレイヤー本体の音声設定の確認などをして視聴されることをオススメします。設定である程度何とかなると思います。
（とりあえず、AVアンプと繋いでいないレコーダーで試したところ、２ｃｈでも本体の調節でそれなりに見られました。出力された音声はともかく、音質については個々のTV機器にもよると思いますので割合とします）
リニアPCM5.1ｃｈで視聴したい場合は、HDMI接続端子の付いたAVアンプを購入するか、PS３などで音声をビットストリームなどで音声を変換し、光デジタル端子で5.1ｃｈサラウンドシステムを接続するしかありません。
やはり、ドルビー5.1ｃｈ、リニアPCM２ｃｈはまだ必要な段階かと……圧縮無しに音声が収録されたリニアPCM5.1ｃｈに移行したい気持ちは分るのですが、やはりまだ時期尚早だと思います。
ちなみに特典映像は２ｃｈですので気にせずに見られるかと思います。

とにかく、すこし音声面の設定環境に注意を払わなければいけないと言うこと以外は特に不満はありません。DVDでも十分綺麗だと思いますので、
むしろこのソフトは初見の方が『灼眼のシャナ』という作品に触れるのに良い切っ掛けになるかと思います。
興味有るけど、TV版は見る時間無いし……と言う方には、サクっと見れる活劇ですので1巻完結という意味で見てもよろしいかと思います。

2011年W杯からロンドン五輪予選頃にかけてのなでしこの話と、著者のサッカー歴などでまとめられている。長女のコメントと写真も掲載されている。