千葉真一 改め 和千永倫道
「過去の栄光を捨てることで、新しい未来に羽ばたきたい」
上記の理由から長年慣れ親しんできた芸名“千葉真一”を封印し、今後は俳優業をJJサニー千葉として、また映画監督業とプロデューサー業は和千永倫道として活動していく事を決意した千葉真一!
事の発端は、昨年NHK大河ドラマ『風林火山』で幼少から晴信(信玄)を支える武田家重臣の板垣信方役を演じ、劇中壮絶な討ち死にを遂げた。千葉氏にとっては身も心も役柄になりきり、演じきれた満足感とは別に合戦シーンで酸素ボンベを背負っての立ち回りにスタントマンなしでアクションを演じ続けてきたことを誇りにしていた千葉氏にとっても年齢による体力の限界を感じずにはいられなかったようだ。
私自身、大河ドラマを未見であるが、千葉氏にとって俳優“千葉真一”の最期を飾るに相応しいと思われた役であった事からこの度、俳優“千葉真一”引退(封印)し、今後タイトルにある“和千永倫道”(主に演出家)を名乗り、後継者を育てる決意に到った次第である。
本書は俳優生活50年を振り返るエッセイ的自叙伝であり、デビュー前の挿話や元妻で女優の野際陽子氏との出会いや結婚生活、故・深作欣二氏やタランティーノ氏など華やかな交遊録が描かれている。
ただ読後感として思ったより内容が薄く、萩原健一氏の『ショーケン』〈講談社刊〉のようなボリューム感を期待していただけに些か残念である。
もっと、『キイハンター』や『直撃!地獄拳』『激突!殺人拳』に代表する功夫映画の撮影や共演者との挿話、『柳生一族の陰謀』『魔界転生』などで当たり役となった・柳生十兵衛、鬼才・タランティーノ監督お気に入りの『服部半蔵 影の軍団』、また日本初のアクション監督を務めた『戦国自衛隊』の撮影秘話(期待していたが3頁にも満たない内容であったので)など先の『ショーケン』を参考にもっと濃い内容に改訂してもらいたい。
上記の理由から長年慣れ親しんできた芸名“千葉真一”を封印し、今後は俳優業をJJサニー千葉として、また映画監督業とプロデューサー業は和千永倫道として活動していく事を決意した千葉真一!
事の発端は、昨年NHK大河ドラマ『風林火山』で幼少から晴信(信玄)を支える武田家重臣の板垣信方役を演じ、劇中壮絶な討ち死にを遂げた。千葉氏にとっては身も心も役柄になりきり、演じきれた満足感とは別に合戦シーンで酸素ボンベを背負っての立ち回りにスタントマンなしでアクションを演じ続けてきたことを誇りにしていた千葉氏にとっても年齢による体力の限界を感じずにはいられなかったようだ。
私自身、大河ドラマを未見であるが、千葉氏にとって俳優“千葉真一”の最期を飾るに相応しいと思われた役であった事からこの度、俳優“千葉真一”引退(封印)し、今後タイトルにある“和千永倫道”(主に演出家)を名乗り、後継者を育てる決意に到った次第である。
本書は俳優生活50年を振り返るエッセイ的自叙伝であり、デビュー前の挿話や元妻で女優の野際陽子氏との出会いや結婚生活、故・深作欣二氏やタランティーノ氏など華やかな交遊録が描かれている。
ただ読後感として思ったより内容が薄く、萩原健一氏の『ショーケン』〈講談社刊〉のようなボリューム感を期待していただけに些か残念である。
もっと、『キイハンター』や『直撃!地獄拳』『激突!殺人拳』に代表する功夫映画の撮影や共演者との挿話、『柳生一族の陰謀』『魔界転生』などで当たり役となった・柳生十兵衛、鬼才・タランティーノ監督お気に入りの『服部半蔵 影の軍団』、また日本初のアクション監督を務めた『戦国自衛隊』の撮影秘話(期待していたが3頁にも満たない内容であったので)など先の『ショーケン』を参考にもっと濃い内容に改訂してもらいたい。
千葉流 サムライへの道
千葉真一ことJJサニー千葉こと和千永 倫道(名前多い!)2冊目の自伝的書籍。
前作「千葉真一 改め 和千永倫道」の内容の薄さを補完すべく多少細かく書かれててファンなら嬉しい。
いい話がたくさん載ってる中印象的だったのが川谷拓三がプロボクサーに殴られて目玉が飛び出したことを参考に「直撃!地獄拳」で室田日出男の目を飛び出させる演出にした話・・・ほんまかいな!?
もうひとつは隻眼の柳生十兵衛役をやり続けた結果、片目だけ酷使しすぎて人工レンズを入れることになったエピソード・・・これ初めて知ったけどすごい!
あと、タイトルどおり文中でも武士道を説きまくってるのですがこの本を読んで新渡戸稲造の本に興味を持って読んでくれたら嬉しい・・・みたいなことを書いてた。千葉ちゃんにそこまで言われたら読むしかない!
これからもぜひ年に1冊くらいは千葉本を刊行してほしいです。
前作「千葉真一 改め 和千永倫道」の内容の薄さを補完すべく多少細かく書かれててファンなら嬉しい。
いい話がたくさん載ってる中印象的だったのが川谷拓三がプロボクサーに殴られて目玉が飛び出したことを参考に「直撃!地獄拳」で室田日出男の目を飛び出させる演出にした話・・・ほんまかいな!?
もうひとつは隻眼の柳生十兵衛役をやり続けた結果、片目だけ酷使しすぎて人工レンズを入れることになったエピソード・・・これ初めて知ったけどすごい!
あと、タイトルどおり文中でも武士道を説きまくってるのですがこの本を読んで新渡戸稲造の本に興味を持って読んでくれたら嬉しい・・・みたいなことを書いてた。千葉ちゃんにそこまで言われたら読むしかない!
これからもぜひ年に1冊くらいは千葉本を刊行してほしいです。
激突!殺人拳 [DVD]
千葉真一の空手映画第一弾。千葉ちゃんが演じる剣磨というキャラクターは悪に近いです。志保美悦子をヤクザに売り飛ばしてしまうし、石油王の娘のボディガードをしながら、その財産も狙っております。
ただやたらに強くて、残酷。目玉を指で突き刺し、○○を握りつぶして引きちぎり、のどを引きちぎり、頭蓋骨を砕き、と、アクションにブルース・リーほどのキレがない分、スプラッター描写が見物です。 それと、顔の表情。これが凄い。「顔面空手」とでも言いたくなるくらいです。体技もいいのですが、とにかく顔。笑ってしまいます。この信じられないくらいオーバーな顔演技が凄惨なスプラッター空手を笑いに変えております。ハァーッとやたらに大げさな「息吹」も見られます。刀も手で折ってしまいます。
対戦相手も盲目の居合の達人とか、ナイフ投げ男とか、巨人とか、いちいち、ジミー・ウォング映画みたいに奇怪な人ばっかり。B級映画の楽しさがいっぱいに詰まっております。
石井輝男の「地獄拳」シリーズみたいに、最初からナンセンスな笑いを狙ったのではなく、普通に撮ろうと思ったけれど千葉ちゃんの顔演技とスプラッター空手があんまり凄いのと、脚本があんまりデタラメなので結果的にヤケクソなお笑いになってしまったという感じ。それだけに妙な味があって、これも面白いです。見慣れた日本人の俳優が平気で「アラブ人」役で出ていて、しかもカタコトの日本語をしゃべるというデタラメさです。
何しろ、橋の上から車ごと落とされても「息吹」で耐えてしまうので、「レモ第一の挑戦」のシュナンジのジジイ並みに強いのでした。
ラストも何にも解決しないまま、パッと終わってしまいます。これぞグラインドハウス・ムービーの終わり方ではないでしょうか。
イヤ面白かったです。悦っちゃんの太股やパンティーが見えるエロ場面もうれしいです。
ただやたらに強くて、残酷。目玉を指で突き刺し、○○を握りつぶして引きちぎり、のどを引きちぎり、頭蓋骨を砕き、と、アクションにブルース・リーほどのキレがない分、スプラッター描写が見物です。 それと、顔の表情。これが凄い。「顔面空手」とでも言いたくなるくらいです。体技もいいのですが、とにかく顔。笑ってしまいます。この信じられないくらいオーバーな顔演技が凄惨なスプラッター空手を笑いに変えております。ハァーッとやたらに大げさな「息吹」も見られます。刀も手で折ってしまいます。
対戦相手も盲目の居合の達人とか、ナイフ投げ男とか、巨人とか、いちいち、ジミー・ウォング映画みたいに奇怪な人ばっかり。B級映画の楽しさがいっぱいに詰まっております。
石井輝男の「地獄拳」シリーズみたいに、最初からナンセンスな笑いを狙ったのではなく、普通に撮ろうと思ったけれど千葉ちゃんの顔演技とスプラッター空手があんまり凄いのと、脚本があんまりデタラメなので結果的にヤケクソなお笑いになってしまったという感じ。それだけに妙な味があって、これも面白いです。見慣れた日本人の俳優が平気で「アラブ人」役で出ていて、しかもカタコトの日本語をしゃべるというデタラメさです。
何しろ、橋の上から車ごと落とされても「息吹」で耐えてしまうので、「レモ第一の挑戦」のシュナンジのジジイ並みに強いのでした。
ラストも何にも解決しないまま、パッと終わってしまいます。これぞグラインドハウス・ムービーの終わり方ではないでしょうか。
イヤ面白かったです。悦っちゃんの太股やパンティーが見えるエロ場面もうれしいです。
魔界転生 [DVD]
《時代劇の最高傑作は主演以外全て祟られた》
魔界転生は窪塚主演のもの以外にVシネマや舞台等、数々作品化されてきたが、原初である本作の魅力には到底及ばない。これは監督や演者、脚本家、サウンドトラック作曲者等、全てに於いて初代の当作品が優れているため。
特に魔界衆のキャラが皆、際立っている。おどろおどろしさの中に過去の悲しみやしがらみを背負った様子を、静的・動的に上手く表現している。
沢田研二と真田広之のキスシーンも全く違和感がない。
また、ラストシーンの炎の中での決闘は映画史に残るシーンと言ってもいいほど。火傷しないのが不思議な位。
尚、当時、この作品の紹介記事等を読まれた方は記憶にあると思うが、ガラシャ役に最初決まっていた女優は原因不明の高熱で降板、宝蔵院役はスタジオの天井からの重量のある大道具の不自然な落下により、足の指の骨が砕かれ、真田は一人だけ食あたりを起こし、沢田は火傷を負い、その他の出演者やスタッフにも禍が降り掛かっている。ただ一人無事だったのは主演の千葉慎一。
志穂美悦子が天草役を演じた舞台では、演者に害はなかったが、小道具類が不自然な壊れ方をする等があった。
つまり、霊的(に見える)反応が起こるほど、この映画は傑作だということ。
あまりにもリアルな演出の映画だったため、俳優が演じた歴史上の人物が「我々の眠りを妨げるな」と、演者たちを呪った、とでも言うのだろうか(by「ほんとにあった呪いのビデオ」ナレーター)。
魔界転生は窪塚主演のもの以外にVシネマや舞台等、数々作品化されてきたが、原初である本作の魅力には到底及ばない。これは監督や演者、脚本家、サウンドトラック作曲者等、全てに於いて初代の当作品が優れているため。
特に魔界衆のキャラが皆、際立っている。おどろおどろしさの中に過去の悲しみやしがらみを背負った様子を、静的・動的に上手く表現している。
沢田研二と真田広之のキスシーンも全く違和感がない。
また、ラストシーンの炎の中での決闘は映画史に残るシーンと言ってもいいほど。火傷しないのが不思議な位。
尚、当時、この作品の紹介記事等を読まれた方は記憶にあると思うが、ガラシャ役に最初決まっていた女優は原因不明の高熱で降板、宝蔵院役はスタジオの天井からの重量のある大道具の不自然な落下により、足の指の骨が砕かれ、真田は一人だけ食あたりを起こし、沢田は火傷を負い、その他の出演者やスタッフにも禍が降り掛かっている。ただ一人無事だったのは主演の千葉慎一。
志穂美悦子が天草役を演じた舞台では、演者に害はなかったが、小道具類が不自然な壊れ方をする等があった。
つまり、霊的(に見える)反応が起こるほど、この映画は傑作だということ。
あまりにもリアルな演出の映画だったため、俳優が演じた歴史上の人物が「我々の眠りを妨げるな」と、演者たちを呪った、とでも言うのだろうか(by「ほんとにあった呪いのビデオ」ナレーター)。