日本国債(上) (講談社文庫)
よく問題を指摘される日本の国債。国債を償還する為に国債を発行する。
いわば日本国政府は、自転車操業みたいなことを行っているのだ。
その国債が、どういう仕組みで動いているのか普通の暮らしをしているものは良く知らない。一体、どうなるの?と思っていることを小説にしたのがこの本である。国債入札未達。市場が、日本国を拒否した時、どうなるのか?かつての油断と似た設定である。
小説を通して国債というものを深く知ろうとする人のための情報小説である。
いわば日本国政府は、自転車操業みたいなことを行っているのだ。
その国債が、どういう仕組みで動いているのか普通の暮らしをしているものは良く知らない。一体、どうなるの?と思っていることを小説にしたのがこの本である。国債入札未達。市場が、日本国を拒否した時、どうなるのか?かつての油断と似た設定である。
小説を通して国債というものを深く知ろうとする人のための情報小説である。
スケープゴート
外資系証券会社に勤めた後、大学教授に転じた女性主人公が次期総理候補の山城に見出され政界に進出し、
次々と重要ポストを担っていくストーリー。序盤はリアリティがあって面白く読みましたが、
後半辺りからそんなとんとん拍子にはいかないだろうと突っ込みたくなるようなサクセスストーリー。
最初敵対していた女性新聞記者と腹を割って話したら、仲間意識が生まれ頼れる協力者になるというシーンがありましたが
そんなに簡単にはいかんだろう、と突っ込みたくなります。
一方、選挙活動の様子や大臣の日々の業務については詳しく書かれており、それらは興味深く読めました。
また、政界における古参男性議員の女性に対する嫉妬心は、いささかステレオタイプに基づいて描かれている感はありますが、
小渕経産相の辞任騒ぎなんかを見ていると、一面では真実をとらえているのかなと思いました。
次々と重要ポストを担っていくストーリー。序盤はリアリティがあって面白く読みましたが、
後半辺りからそんなとんとん拍子にはいかないだろうと突っ込みたくなるようなサクセスストーリー。
最初敵対していた女性新聞記者と腹を割って話したら、仲間意識が生まれ頼れる協力者になるというシーンがありましたが
そんなに簡単にはいかんだろう、と突っ込みたくなります。
一方、選挙活動の様子や大臣の日々の業務については詳しく書かれており、それらは興味深く読めました。
また、政界における古参男性議員の女性に対する嫉妬心は、いささかステレオタイプに基づいて描かれている感はありますが、
小渕経産相の辞任騒ぎなんかを見ていると、一面では真実をとらえているのかなと思いました。
天佑なり 上 高橋是清・百年前の日本国債
高橋是清は、名前ぐらいしか知らなかった。ちょっと前に読んだ広田弘毅についてかかれた城山三郎の「落日燃ゆ」のなかで、高橋是清のことが少しでてきた。ニ・二六事件で亡くなった人の中でもとくに日本が高橋是清を失くしたのは本当に残念というようなことが書かれていたので気になっていた。
また今日、日銀引き受けによる国債の発行の問題がとりあげられるなかで、高橋是清の名前があがることがあったのでこの本を読んでみた。
本当に私欲を捨てて、国家のために全精力を尽くしてくれた人だとわかった。日露戦争のとき海外から戦費を調達する必要があったが、高橋是清がいなければ調達できず、今の日本は全くべつのものになっていただろう。
高橋是清のことをを知ると、今の政治家や企業経営者が情なく感じるのは私だけだろうか。
また今日、日銀引き受けによる国債の発行の問題がとりあげられるなかで、高橋是清の名前があがることがあったのでこの本を読んでみた。
本当に私欲を捨てて、国家のために全精力を尽くしてくれた人だとわかった。日露戦争のとき海外から戦費を調達する必要があったが、高橋是清がいなければ調達できず、今の日本は全くべつのものになっていただろう。
高橋是清のことをを知ると、今の政治家や企業経営者が情なく感じるのは私だけだろうか。