本当は同作者の「くさったよめがあらわれた」のついでに買ったつもりだったのですが、こちらの方に惚れ込んでしまいました。
コワイ、グロイ、キモイなどの単語では言い表せない読後感があります。
夏の終わりに、まだまだ嫌な思い（褒め言葉です）をしたい方は、絶対に買いです。

結構生々しい描写も多いですけども、腐女子を扱ったコンテンツの中で１番これが好きです。
くさよめさんの無遠慮な妄想に果てがなくておもしろい（笑）
旦那さんがプロの漫画さんということもあって、読みやすく表現されています。
密度は濃くボリュームあります。

腐女子として振り切れているくさよめさんと、
それを通常の人の感覚でツッコミつつ、
許容している旦那さんのバランス（軍配は常にくさよめさん）が良いです。

男女間での捉え方の違いなどの考察も少し加えてあり、納得できたり。
良い夫婦だなあー（頑張れだんなさん）と思いながら読めました。

次から次へと読み進めてしまうおもしろさがあります。
思っていた従来の怖い話から、斜めに切り込むオチがいつもまにかクセになってました。
絵が好き嫌い分かれると思うけど、うえやま洋介犬の作品感を知るには最適の一冊ではないかと。