押入れのウーリー―呪みちる作品第2集 (マジカルミステリーホラー (3))
90年以降デビューの怪奇漫画専門の漫画家さんの中では絵、ストーリー共に抜きん出て高レベルに有る呪みちる氏の2冊目の短編集です。
画力が高く(画廊での展示や映画やTVドラマ内の美術担当の経験も有り)、キャラクターデザインは基本美形で、ベタの多い古典的かつ息抜きの殆ど無い緊迫感溢れる作風です。
作話も投げっ放しは殆ど無く、しっかりと構成されています。
表題作「押入れのウーリー」を読んで、江戸川乱歩のある作品を思い出した方も多いと思います。
貞淑な若妻の魔性と、戦記物、兵器を組み合わせた内容は、前短編集の「こびと〜リューゲル」をより発展させた傑作です。
他の収録作、「ジグザグボックス」、「背徳の掟」、「呪の鉄仮面」、「狼よ目覚めよ」、「夜空にきえる」、「暗黒深海」も佳作です。
ほぼホラー専門漫画家として十年以上定期的に作品を発表しながら、掲載誌の休刊や出版社の倒産と言う不運とホラー漫画を軽視する風潮からか正当な評価と活動機会が与えられていない状況が非常に残念です。
余りにも奇をてらったペンネームで損をしているのかもしれません(怪奇漫画ひとすじの作者の矜持が伺えて私は大好きですが)。
古典の香りが漂う正統派怪奇漫画がお好きな方には大いにお薦めです。
画力が高く(画廊での展示や映画やTVドラマ内の美術担当の経験も有り)、キャラクターデザインは基本美形で、ベタの多い古典的かつ息抜きの殆ど無い緊迫感溢れる作風です。
作話も投げっ放しは殆ど無く、しっかりと構成されています。
表題作「押入れのウーリー」を読んで、江戸川乱歩のある作品を思い出した方も多いと思います。
貞淑な若妻の魔性と、戦記物、兵器を組み合わせた内容は、前短編集の「こびと〜リューゲル」をより発展させた傑作です。
他の収録作、「ジグザグボックス」、「背徳の掟」、「呪の鉄仮面」、「狼よ目覚めよ」、「夜空にきえる」、「暗黒深海」も佳作です。
ほぼホラー専門漫画家として十年以上定期的に作品を発表しながら、掲載誌の休刊や出版社の倒産と言う不運とホラー漫画を軽視する風潮からか正当な評価と活動機会が与えられていない状況が非常に残念です。
余りにも奇をてらったペンネームで損をしているのかもしれません(怪奇漫画ひとすじの作者の矜持が伺えて私は大好きですが)。
古典の香りが漂う正統派怪奇漫画がお好きな方には大いにお薦めです。
ライオンの首 呪みちる作品集 1996-2012
前のお二方に付け加えることはあまりありません。
重要なのは、出版社の雑誌で作品連載中であり、売れ行き次第では続刊もあり得る、ということです。
買う以外に選択肢はありません。時が過ぎてから後悔しても遅いのです。
「解説」の90年代ホラー漫画事情には驚きました。ぜひこの年代の埋もれた作品にも光が当たってほしいものです。
重要なのは、出版社の雑誌で作品連載中であり、売れ行き次第では続刊もあり得る、ということです。
買う以外に選択肢はありません。時が過ぎてから後悔しても遅いのです。
「解説」の90年代ホラー漫画事情には驚きました。ぜひこの年代の埋もれた作品にも光が当たってほしいものです。