Pop Pop
この人の場合、決してそれは狙いなどではないのでしょうが、彼女の少々癖のある個性的な唄いまわしが、このアルバムに独特の味わいと共に、ある種のおしゃれ感をもたらしているように思います。ミュージカルのナンバーから、映画の主題歌等、様々な曲を彼女の独自のセンスでカヴァーしていますが、そのバランスがとてもいいです。このジャケットデザインと、アルバムタイトルから、多くの方は、オールド・アメリカン・ポップを想像されると思います。・・・ 確かにそうなのですが、それ以上に、ヨーロッパ的な哀愁サウンドが含まれているようです。アメリカン・カントリーのようでもあり、場末のシャンソンのようでもあり、どこかニーノ・ロータの映画音楽のようでもあります。
アコースティック・ライブ~ネイキッド・ソングス [VHS]
リッキーリージョーンズの歩んできた人生を知るにはうってつけの映像です。彼女の代表曲がかかれた背景もこの映像で伝わってきます。単なるライブ映像ではないのです。もはや映画ですね、リッキーリージョーンズという映画です。彼女が自分の人生を振り返り語って行く中にライブ映像が入ってきます。映像の美しさも素晴らしいです。彼女のパフォーマンスも素晴らしいです。時に優しく時に痛く彼女の演奏が身体に入ってきます。全てのライナーノーツを読みあさるより確実に「リッキーリージョーンズというアーティスト」が理解できる作品だと思います。深く彼女に傾倒しているファンには絶対オススメですヨ。