バッハ:ゴルトベルク変奏曲
曽根麻矢子のゴルトベルク変奏曲新盤は平均律第1巻バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻と同様に良いと思う。
「以前の曽根麻矢子なら、第25変奏のあとは、一気に猛スピードで最終変奏まで突っ走る」と私は思って聴いてみたところ、第26変奏以降を聴いて「あれっ、普通だな」と思ってしまった。クオドリベットを聴いたあとは「もう一度聴きたい」と思わされてしまって、第26変奏以降をもう一度確認のために聴いてしまった私であった。私はゴルトベルクを多数聴いたが、こんなことは初めてだ。
それにしても、曽根はみずから、この商品のリーフレットに
「繰り返し」は本当は全て録音しましたが(中略)CD 1 枚に収まらない!(中略)ということで、ところどころ繰り返しをカットしています(中略)でも録音中にその事実に気付いていたら、テンポをわざと速くしなければならなかったので、かえって気が付かなくて良かった(笑)
と、書いているが、こんなこと書いたらリスナーに悪い印象を与えると彼女は思わなかったのだろうか。こんな演奏家初めてだ。 と い う こ と で、ますます気に入った。
Harpsichord by David Ley (2005) after Johann Heinrich Graebner, Dresden 1739
[録音]2008年9月6日〜8日 パリ音楽院スタジオ
「以前の曽根麻矢子なら、第25変奏のあとは、一気に猛スピードで最終変奏まで突っ走る」と私は思って聴いてみたところ、第26変奏以降を聴いて「あれっ、普通だな」と思ってしまった。クオドリベットを聴いたあとは「もう一度聴きたい」と思わされてしまって、第26変奏以降をもう一度確認のために聴いてしまった私であった。私はゴルトベルクを多数聴いたが、こんなことは初めてだ。
それにしても、曽根はみずから、この商品のリーフレットに
「繰り返し」は本当は全て録音しましたが(中略)CD 1 枚に収まらない!(中略)ということで、ところどころ繰り返しをカットしています(中略)でも録音中にその事実に気付いていたら、テンポをわざと速くしなければならなかったので、かえって気が付かなくて良かった(笑)
と、書いているが、こんなこと書いたらリスナーに悪い印象を与えると彼女は思わなかったのだろうか。こんな演奏家初めてだ。 と い う こ と で、ますます気に入った。
Harpsichord by David Ley (2005) after Johann Heinrich Graebner, Dresden 1739
[録音]2008年9月6日〜8日 パリ音楽院スタジオ