ボーイ×ミーツ×ガール (KC デザート)
表題作の話は中学時代つきあってた2人が高校で再会して…。
昔は思うように言えなかったりできなかったり、
成長した自分ならうまくできると思ったけど…という甘酸っぱいお話です。
この作者のマンガは絵も安定していて安心して読めます。
普通なようで独特のキャラクターの感情などがうまく表現されているところも○
いろんな男の子がでてくるのも楽しい★
個人的には恋人をおっかけて上京してきたものの、
ぐーたらで彼氏に愛想をつかされてしまった女の子の話『にじいろハウス』が好きです。
昔は思うように言えなかったりできなかったり、
成長した自分ならうまくできると思ったけど…という甘酸っぱいお話です。
この作者のマンガは絵も安定していて安心して読めます。
普通なようで独特のキャラクターの感情などがうまく表現されているところも○
いろんな男の子がでてくるのも楽しい★
個人的には恋人をおっかけて上京してきたものの、
ぐーたらで彼氏に愛想をつかされてしまった女の子の話『にじいろハウス』が好きです。
ボーイ・ミーツ・ガール【字幕版】 [VHS]
正直、一般向けの作品ではないと思います。
楽しいというのとは遠い、苦しくてせつない空気が充満しています。
芸術性が高いといっていいかもしれません。
フランス映画の微妙な表現はとっつきにくいですが、
悩める若き人、アーティストを志している方には見て欲しい作品です。
楽しいというのとは遠い、苦しくてせつない空気が充満しています。
芸術性が高いといっていいかもしれません。
フランス映画の微妙な表現はとっつきにくいですが、
悩める若き人、アーティストを志している方には見て欲しい作品です。
ボーイ・ミーツ・ガール<デジタル・リマスター版> [DVD]
壁に描かれたパリの地図。地図に書き込まれていく自分史。…あの自分史にアレックス(≒カラックス)はいまでも書き込んでいるのだろうか。
私にとって、レオス・カラックス監督といえば本作の次の傑作『汚れた血』だ。 蒼いハイコントラストな美しい映像と、詩的な台詞、美しいパリの夜、破綻すれすれでやたらに未成熟なのに(だからこそ?)胸を突く物語。…本作とも共通する要素だとおもう。
『あなたの映画、想像がつくわ』とは、本作の劇中のヒロインの台詞だが、この映画は確かに『汚れた血』の土台となっているのが感じられる。
本作の初見は80年代末。 その時は『汚れた血』と違って退屈な印象しか残らなかった…が、今回久しぶりに再見すると、その未成熟さに惹かれた…。若さの喜びよりも辛さとエゴが…寂しさが…迫ってくる。 それに、私自身が年を取ったことにより感じ方が変わったこともあるのかもしれない。(特に、15分にも及ぶキッチンでの二人の会話シーンが素晴らしい。昔は退屈に感じたのだけど)
『僕らはすでに退役軍人なんだ』
本作は痛みと痛みが出合う物語だ。遊びの要素がなく…余裕もなく…非常にストイックだ。そして、男女が出会う物語には違いないが、私には恋愛映画にみえない。痛みだけで構成されているように感じる。そこが生々しく感じられる。彼らにまとわりつく 死の匂い。観るべき青春映画に違いない。
だが、
若いということは苦しみなのだろうか…。カラックスが創作に向かう動機はどこからうまれるのだろう…。カラックスの映画を観ているとそんなことを思ってしまう。 自分の五臓六腑を切り開くようなことをして創っているように見える。幸せだったのだろうか…と。
『自己破壊から逃げるんだ』
劇中でアレックスがそう言う。はたして、逃げることは出来たのだろうか。
30年近くたった今、カラックスは本作を入れても長編は4本しか撮っていない。10年以上長編の新作が発表されていない。『恐るべき子供』は50歳を過ぎ今も未成熟なのだろうか。どんな自分史をつけているのだろう。 もう…カラックスの新作映画は想像がつかなくなってしまった。
…と、いったかんじで感想というか妄想を散々書きましたが(申し訳ない…)、本ソフトについてチョッとだけ書くと、本編の画質、音質は良好です。映像特典はドニ・ラヴァンのカメラテストが初々しくて好ましい。また、リハーサルや別テイク集はそれなりに興味深いものの音質画質共によいとは言えません。ついでに、ジャケットデザインは個人的には好みです。
未成熟な傑作『汚れた血』 に直接繋がる非常に興味深い一本だとおもいます。
私にとって、レオス・カラックス監督といえば本作の次の傑作『汚れた血』だ。 蒼いハイコントラストな美しい映像と、詩的な台詞、美しいパリの夜、破綻すれすれでやたらに未成熟なのに(だからこそ?)胸を突く物語。…本作とも共通する要素だとおもう。
『あなたの映画、想像がつくわ』とは、本作の劇中のヒロインの台詞だが、この映画は確かに『汚れた血』の土台となっているのが感じられる。
本作の初見は80年代末。 その時は『汚れた血』と違って退屈な印象しか残らなかった…が、今回久しぶりに再見すると、その未成熟さに惹かれた…。若さの喜びよりも辛さとエゴが…寂しさが…迫ってくる。 それに、私自身が年を取ったことにより感じ方が変わったこともあるのかもしれない。(特に、15分にも及ぶキッチンでの二人の会話シーンが素晴らしい。昔は退屈に感じたのだけど)
『僕らはすでに退役軍人なんだ』
本作は痛みと痛みが出合う物語だ。遊びの要素がなく…余裕もなく…非常にストイックだ。そして、男女が出会う物語には違いないが、私には恋愛映画にみえない。痛みだけで構成されているように感じる。そこが生々しく感じられる。彼らにまとわりつく 死の匂い。観るべき青春映画に違いない。
だが、
若いということは苦しみなのだろうか…。カラックスが創作に向かう動機はどこからうまれるのだろう…。カラックスの映画を観ているとそんなことを思ってしまう。 自分の五臓六腑を切り開くようなことをして創っているように見える。幸せだったのだろうか…と。
『自己破壊から逃げるんだ』
劇中でアレックスがそう言う。はたして、逃げることは出来たのだろうか。
30年近くたった今、カラックスは本作を入れても長編は4本しか撮っていない。10年以上長編の新作が発表されていない。『恐るべき子供』は50歳を過ぎ今も未成熟なのだろうか。どんな自分史をつけているのだろう。 もう…カラックスの新作映画は想像がつかなくなってしまった。
…と、いったかんじで感想というか妄想を散々書きましたが(申し訳ない…)、本ソフトについてチョッとだけ書くと、本編の画質、音質は良好です。映像特典はドニ・ラヴァンのカメラテストが初々しくて好ましい。また、リハーサルや別テイク集はそれなりに興味深いものの音質画質共によいとは言えません。ついでに、ジャケットデザインは個人的には好みです。
未成熟な傑作『汚れた血』 に直接繋がる非常に興味深い一本だとおもいます。
ボーイ・ミーツ・ガール
彼と彼女の関係をリズミカルな詞で表現し、一人称で主張する愛ではなく、そこに存在する感情(愛情)を醸し出している。少し非現実的に聞こえるところは、この時代の他のアーティストにも共通しているこの時代の洒落っ気というか空気感だ(※)。二人の関係からそこに存在するやさしく淡くせつない感情を表現するという点で見れば、皆笑った/pizzicato five、素直に/East End X Yuriなどの楽曲に共通する部分がある。決して甘美でなく、湿ったものでもなく、80年代後半から90年代前半のナイーブを代表する作品である。
※他のアーチスト
ラ・ヴァリエテ、PSY,S、Shi-Shonen、早瀬優香子、pizzicato five(佐々木麻美子と高浪慶太郎のツインボーカル時代)
※他のアーチスト
ラ・ヴァリエテ、PSY,S、Shi-Shonen、早瀬優香子、pizzicato five(佐々木麻美子と高浪慶太郎のツインボーカル時代)
ボーイ・ミーツ・ガール [DVD]
珠玉という言葉がぴったりなレオス・カラックスの長編デビュー作。このたった1本で彼が'80年代フランス映画の新人監督の中でもっとも重要な人物だったことが証明されたといっても過言ではありません。
ベネックスやベッソンと共にネオ・ヌーヴェルバーグと呼ばれた世代で、初期ゴダール作品の影響が顕著ですが、私はむしろこの映画にはカラックスが崇拝する成瀬巳喜男のような情感を感じます。とくに後半の主役2人のアップを延々と撮ったシーンの美しいこと。
映像的に美しく見えるであろう、あらゆることをカラックスはこの映画の中で試しています。ストーリーも演出も映像も、何もかもがシンプルな映画の中に新人監督の才気が垣間見え、本当に刺激的な作品です。
『汚れた血』以降の『ポンヌフの恋人たち』も『ポーラX』もなにか迷っているような、歯切れの悪さがありましたが、このデビュー作を見る限り、やはりこの人はタダモノではないと言っていいでしょう。
いかにもフランス人らしいミレイユ・ペリエの不思議な顔も素敵です。
ベネックスやベッソンと共にネオ・ヌーヴェルバーグと呼ばれた世代で、初期ゴダール作品の影響が顕著ですが、私はむしろこの映画にはカラックスが崇拝する成瀬巳喜男のような情感を感じます。とくに後半の主役2人のアップを延々と撮ったシーンの美しいこと。
映像的に美しく見えるであろう、あらゆることをカラックスはこの映画の中で試しています。ストーリーも演出も映像も、何もかもがシンプルな映画の中に新人監督の才気が垣間見え、本当に刺激的な作品です。
『汚れた血』以降の『ポンヌフの恋人たち』も『ポーラX』もなにか迷っているような、歯切れの悪さがありましたが、このデビュー作を見る限り、やはりこの人はタダモノではないと言っていいでしょう。
いかにもフランス人らしいミレイユ・ペリエの不思議な顔も素敵です。