ロンバード街―ロンドンの金融市場 (岩波文庫)
出版されてから随分経ちましたが、未だに当時のイギリスの金融市場を分析、解説した本が見あたらないので本書が幾度も再販されている証拠なのでしょう。難点としては判型が未だに旧字体で書かれているので読むのに一苦労かも知れませんが慣れればそうでもありません。日本語で書かれていいるわけですから。宇野弘蔵が東北帝大に在任中に訳出した本です。
ライブ・アット・リッツ
88年リリース。この頃ロン・ウッドとボー・ディドリーは一緒にツアーを行っていたが、このアルバムはNYでのライブを収録したものである。
いつものロン・ウッド、いつもの御大が、いつものように、いつもの曲をといった感じで、リラックスしながら、一緒に楽しそうに演奏しているようすが手に取るように分かる、聴いている方も楽しくなってくる。どちらかが主役ということではなく、どちらも主役である。『共演』っていうのはこういうのを云うのだと思う。このライブがあった当時、御大は60歳くらいだったはずだが、張りのある声は全く年齢を感じさせない。
88年3月には来日公演も実現しているが、この頃は、今は亡き「どんと(ボ・ガンボス)」がボー・ディドリーに対する敬愛の念を様々な場面で語っていた時期でもあり、彼の音楽性が再評価され始めた頃でもある。“どんと”とボーの交流、ボーに対する日本での再評価によって来日公演が実現したのかもしれない。
身代金 [DVD]
実業家の息子が誘拐された。犯人から身代金の要求があるが、父親は身代金を払わずに、犯人を捕まえた人への懸賞金とするという大胆なかけにでる。犯人にとってもっともやっかいな相手に「リーサル・ウェポン」シリーズのメル・ギブソン。彼だからこそ見事にマッチした役といえると思います。最後はどうなるのかとどきどきでしたが最後まで楽しませてくれる演出になっていました。なかなか題材がむずかしいだけにここまでよくできた映画はないのではないかと思えるほどの完成度です。