All Tomorrow's Parties
「ニューロマンサー」が提示したビジョンのうちコンピュータの自意識と「世界の記述」という問題はスターリングとの共著「ディファレンス・エンジン」にて一つの完成された姿として現前した。「ニューロマンサー」の中でもう1つ暗示的に提示された問題、それは電脳空間と現実世界を繋ぐことだった。ふたつの世界が互いが互いを記述し合う関係性として構築された「ディファレンス・エンジン」がすくい取ることができなかったのはその部分だ。記述し合いながらも交わることのない両者。ニューロマンサーの「冬寂」と「燃ゆる柴」の関係の双対が、ヴァーチャルライト三部作で語られようとするテーマだということが、完結編に至って明らかになったように思われる。
アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
ストーリーも構成も超王道。
しかしそれを補ってあまりある世界観設定、「加速世界」周りの設定が秀逸です。
(●●の王とかチームとか、戦い周りの設定は「エアギア」っぽいですが)
惜しいのは、主人公に黒雪姫が何故惚れたのか、の理由付けが弱いこと。
「気になる存在」になったきっかけはきちんと描かれていますが、
ふたりの心が近づいていくような自然な流れは
表現されていなかったので、ちょっと説得力に欠けます。
ニューロマンサー
pied-piperや宮川さんの他のプロデュースワークを聴いていて、このアルバムにも期待していたのですが
最初の印象は、「自分で歌わなくても良かったんじゃ…」でした。
決して下手ではないのですが、気の抜けたような癖のある歌い方がどうも最初は受け入れられず、
一時期はゲストボーカルの曲ばかり聞いていました。
ですが、そこからまた本人歌唱の曲に戻って聴いてみると、今度はゲストボーカルの曲のほうが何か物足りなく感じるようになってしまいました。
…うまくは説明できないのですが、まあそんなところです。
歌は好みが分かれるところですが、サウンド面で言えば、今までの宮川さんの作品が好きな人なら買いだと言えるでしょう。
エレクトロ中心ではありますが、ストリングスやブラスなどで、らしさを見せてくれています。
モナリザ・オーヴァドライヴ (ハヤカワ文庫SF)
この作品が電脳空間シリーズの最後の作品です。
この作品には今までの作品にでてきたキャラクターたちが出てきます。
その中にはちょいとしか出てこない人やはじめはわからない感じででてくる人も
出てきます。
ファンにはたまらない展開になっています。
あと、ある有名キャラが【悪役】に肩を担ぐ形で出てきます。
これは後半に出てきます。
ただし、残念なのがいまいちラストに何を言いたいのかが
理解できないことです。
結局前後を読み直してもどこで終わった、のかがわかりませんでした。
この本は物語を楽しむよりも
雰囲気を楽しむ本なのかもしれませんね。
Neuromancer (Remembering Tomorrow)
英語で読んだ最初のSFだと思う。いまいち記憶がはっきりしないが…
言わずと知れたサイバーパンクの金字塔。
中国製の軍用ウィルス「広級11号」が、侵入対抗電子機器ICEの防壁を砕き、テスィエ・アシュプールのAI内部に侵入していく様子は、今読んでも興奮する。
このシリーズどこまで読んだんだっけかな?
手元に残ってるのはMonalisa OverDriveとCount Zero。
"Take your word, thief!"