ストロベリー・オンザ・ショートケーキ
まず言えることは、TVドラマとの差がほぼ無いこと。
ドラマとまったく同じ流れ、描写で、そしてまんま同じ台詞です。
全10回のTV放送に合わせて、同じく10章に別れてます。
このての原作本って、実際に放映された内容に比べると、
本のほうがより詳しく書かれてたり、台詞が増えてたりと、
内容の厚みに差を感じてしまうことが多いんですよね。良くも悪くも。
でもこの本にはそれが無い。
だからドラマが好きだった人には、違和感なく読める内容になってて好感だと思う。
ただ一つだけ。
最終話の音楽室での真理子と遥の会話のシーンだけより詳しく書かれてて、
真理子がいったい誰の子供を妊娠したのか、そしてこれからどう生きていくつもりなのか、
真理子の言った「罰」という意味が、より解りやすく書かれています。
ここはドラマだと、人によっては曖昧で解りにくかったんですよね。
だからここの肉付けも丁寧で良いポイント。
個人的に今まで読んだドラマの原作本の中でも一番、
放映された内容にそのまんまの本でした。お薦めですよ。
フジテレビ系火9ドラマ「ストロベリーナイト」オリジナルサウンドトラック
私は原作を読まずと言いますか、知らずにドラマを観てストロベリーナイトの世界の虜になりました。
ドラマの最終回を迎え、もう観れなくなってしまう(映画化がありますが) と思うととても寂しい気分になり、もう一度このストロベリーナイトの残酷だが色んな人間のドラマが詰まった世界に浸りたいと思い、原作のストロベリーナイト、そしてソウルケイジを読み始めました。
そしてこのサウンドトラックを聴きながら原作を読んで行くと、ドラマの中では語られなかった登場人物それぞれの想いや、描かれていなかった場面でさえあのテレビで見ていた役者の方々が演じてくれる映像が自分の頭の中でリアルに再現されていき、作品のもっともっと深い部分を知ることができました。
特に、メインテーマ曲となる ストロベリーナイト が一番好きです。残酷な世界でも強く生きていこうとする部分が垣間見れる、まさに主人公の姫川玲子をイメージさせる曲になっています。
本当に素晴らしいサントラだと心から思えるアルバムです。
ソウルケイジ (光文社文庫)
長期休暇中に、お取り寄せして読みました。
実質7時間弱で読み切りました。
強く印象に残ったのは、世の中にこんなに強い父性があるのか?ということです。
草食男子では出せない強い父性ゆえの事件なのだと思いました。
父性を前面に出した設定で、ベストセラーになった警察小説は、多分誉田氏の著書が初めてかもしれませんね。
シチュエーションがえぐいことの多い誉田氏の著書ですが、そもそも殺人事件だし、ストロベリーナイトに比較しても、この程度はアリでしょう。
エンターテイメントとしては、良く出来ていると思います。
S.O.S.~ベスト・オブ・アバ
TBSドラマ「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」にあわせアバの曲を編成しなおしたアバのベスト版アルバム。既に70万枚を発売。日本だけの限定ベストアルバム。クオリティの良さに海外からも「ほしい!」と熱烈されるほどの出来の良さ!「アバ・ゴールド」「アバ・ディフィニティブ・コレクション」と共に、是非とも購入したいアルバムです。
ストロベリー・オンザ・ショートケーキ 4 [DVD]
#7「嘘とジェラシー」#8「壊れていくふたり」の二話収録。
真理子がまた戻った哲也は、今度こそ唯に対して、
“君はもう用済みです” と、非情な拒絶を突きつけます。
これによって唯がショックを受け、精神が壊れていくのがこの巻です。
遥のことはすでに断ち切っていたまなとでしたが、
唯に本当の想いを告げることはできず、
また別の顔も憶えていないような過去の同級生を好きだとしてしまい、
偽りの自分自身に流されていってしまいます。
内容としては、この4巻からちょっと悲劇的のような、
あるいは詩的のような、そんな暗いトーンが漂い始めます。
個人的に、7話の哲也が真理子に改めて想いを告げる場面、
“僕に必要なのは世界で貴女だけなんだ…”という言い方は、
普通ではとてもキザな告白のしかたですが、お気に入りのシーンです。
このドラマは、ある種ガキの恋愛のような幼い部分もある一方、
とても大人っぽい視点もあったり、バランスが取れてる点も好印象です。