相澤ひな子~ミスキャンパス・夢恋~ [DVD]
数値(3サイズ)以上にスレンダーな体型です。
肋骨も背骨も浮き出て、多少の痛々しさを感じますが、単にガリガリの幼児体型というわけではなく、腰のくびれ(W54!)には大人の色気を感じます。
次回作では、くびれをもっと強調しでください。
空を見上げる少女の瞳に映る世界 1巻 [DVD]
第6話「信じること」
爆発、炎上、煙などの演出が実に生々しいです。
望遠で、日常風景に突然降って湧いたような演出をしているためか、
巻き込まれた当事者達のような困惑と恐怖を感じさせられます。
空中の大きな広がりを感じさせる背景重視の超望遠のレイアウトも効果的。
お話そっちのけで浮遊感の心地良さばかりに目がいってしまいました。
第7話「許すこと」
終盤に向けて天上界のあらましを語る解説が多く、一呼吸といった感じです。
序盤から何が起こっているのかわからなかった部分が解明したので
少しすっきりしました。激しい戦闘は冒頭で終了してしまっているためか、
やや見応えが無いのが残念。ただ、頬を染めるユメミが可愛らしいの無問題。
空を見上げる少女の瞳に映る世界 4巻 [DVD]
京アニの誇るハイクオリティ作画で贈るピュアファンタジーアニメーション...なのだが御存知の通り
実は本作、既存の同スタジオ制作のOVA「MUNTO」ディレクターズカット版である。
こちらのTVシリーズを一通り視聴し終えてから改めて上記OVA版を観た後の感想
だからかもしれないが、本TVシリーズとなって初めて、作品自体の持つ本来の
よさがダイレクトに伝わって来ている気が するのは決して気のせいではない
かもしれない。本当にささやかだけれど、どこか心捉える物語。
どことなくゲームなどの既存の異世界作品を彷彿とさせる非常に古典的でファンタジー
色の強い作品である。そしてそういった異世界ファンタジーものに欠かせないのが
(特に前者の)異界との関わりを持つ主人公のアイデンティティ物語。本作では、それは
主人公ユメミの天空の浮島が見えてしまうという、小さくいたいけな少女の悩みに
集約される。"見えないはずの"ものが"見える"―ただそれだけのことが、これまで
どれほど小さな少女の胸を痛めてきたことか。その一種の霊感とも取れる異種の
ものを感じ取れる能力を持った彼女は、だからこそ異界の少年に必要とされる。
すなわちそれは"出来ないはずの"ことが"出来る"―未知の少年に出会ってこそ、
本当の意味で開花するその能力(ちから)。非力なか弱き少女の中に眠る本当の強さ...
彼女の中のウィークポイントが反転し最大の力となって世界を揺るがす。そのお約束とも
思える魂の浄化と昇華のカタルシス。そして少女自身が、それを見出す過程での
心の岐路が、淡く繊細な質感を持った映像美の中で丁寧に語られる。
後巻でのユメミの親友イチコとの絆、そしてもう一人の友達スズメとその恋人カズヤの
結婚のエピソードなどは一見唐突にも思える意外さが、かえってストレートな純真さで心捉え、
周囲との様々な関わりあいの中で成長していく思春期をまさに生きるユメミの心の
成長過程で必然の物語だった。はじめにムントを拒絶した心の弱さも、そしてだからこそ
気付いていく真の自分自身も...異世界との関わりあいによって少女が成長していく
物語、それはどこかOVA版の懐かしい絵柄も相まって非常にオーソドックスなストーリーであり
「涼宮ハルヒ」などを手掛けた京都アニメーション作としては、異様に手堅い肌触りを感じる。
とにもかくにも「空を見上げる少女の瞳に映る世界」という象徴的タイトルを
冠したことで「ムント」世界のファンタジー色を跳ね除けるほどに、一人の少女の
物語世界が、どんな異世界よりも美しい風景を携えているのかが手に取るように
解ることに気付く。少々幼めなOVA版・ユメミ役の三間はるなからTV版の相沢舞へ。
どことなく気だるげで可憐さの中に大人びた色香まで感じさせる声の演技が、さらに
少女の世界を加速させる。TV版ムント役の小野大輔も、その微細な役作りによって、
一人の少年と一国の王との狭間にいる若き魔導王を好演。心ときめくヒーローでありながら
実はヒロインを導く先導者である、という点も今回のTVシリーズで実感したこと。かくて
誰もが夢見た童話世界の王子様とお姫様の物語は、このてらうことのない一人の少女の
箱庭世界が実は壮大な異界と繋がっている心の真実を知ることで、本物の物語となった。
本TVシリーズでOPとED主題歌を手掛けるeufoniusとCeuiの存在も見逃せない、
もとい聴き逃せない。可憐さとそして切なさ、あたたかさ。30分のTV版にまとめ上げるに
当たって必要不可欠であるキャッチーで、なおかつ心に染み渡るような歌声の真の力。
全9話という中途半端さが非常に理不尽に思えるほどの実力を実は本作は持っている。
OVAとTVそれぞれのキャラ絵柄の違いにも妙に違和感がなく、かえってその双方の
相違の面白みを比較対照しながら楽しむのも一興。夢のような少年と少女の出会いと、
その中に育まれる心の成長の物語を楽しみ慈しむことのできる、いつまでも少女と少年の
心を持った人達へ... そのために、このユメミとムントの物語は生まれた気がする。