三月の水―アントニオ・カルロス・ジョビン・ブック
1960年代の音楽シーンを代表する音楽ジャンルが「ボサノヴァ」でした。
この本は、その「ボサノヴァ」の歴史と様々なエピソードが満載のボサノヴァ辞典とも言うべき本です。
有名な「イパネマの娘」を作曲したアントニオ・カルロス・ジョビン・ブックという副題がついています。彼の伝記としても、とても詳細なものになっています。
アストラッド・ジルベルトの歌う「イパネマの娘」の歌声はとても雰囲気がありましたね。 世界的な「ボサノヴァ」ブームは、この曲の大ヒットからスタートしました。収録にあたってジョアン・ジルベルトのポルトガル語がカットされたエピソードは興味深いものがありました。
女性ヴォーカル・グループのクァルテート・エン・シーの「おいしい水」や、スタン・ゲッツが演奏した「コルコヴァード」の解説も詳しくとても良く理解できました。
アントニオ・カルロス・ジョビンはすでに亡くなりましたが、「ボサノヴァの神様」と呼ばれたジョアン・ジルベルトは、70歳を越えてまだ健在でなによりです。
巻末のアルバム名の索引もとても丁寧に作られています。この本を読んでから聴きなれた「ボサノヴァ」の名曲の数々を聴きなおしてみると、また違った景色が見えてきそうです。
Stone Flower
編曲エミール・デオダート、ロン・カーター(ベ-ス)、アイアート(パーカッション)など豪華メンバー。プロデューサーはもちろんクリード・テイラー。この面子で悪くなりようがないと言うより、後期のジョビンのまちがいないベストの一枚。一曲を除きすべてジョビンのオリジナル曲。ブラジルの空気感、リオ・デ・ジャネイロの陽光を想像してほしい。まだブラジルに行った事はなくても、気分は、もうカリオカっ子。ボサノバ、ジョビンに出会った幸せをかみしめて・・・・。技術的、音楽的な出来もいいけれど、聴いて心が安らぐアルバムはそんなにはない。だから5ツ星。(松本敏之)
ディス・イズ・ボサノヴァ [Blu-ray]
「・・・あれっ・・・」という冒頭のしばしの無音部分からやがて、そよ風のようなギターの音色が流れてきます。あとは引き潮のように、驚くほど自然にボサ・ノヴァの世界へと導かれて・・・。ナラ・レオン、カルロス・リラ、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト・・・・・。これまで何かの機会に一度は聞いたことのある名前と共に素敵な音楽が絶え間なく流れ、往年のミュージシャンたちが当時の思い出を語り、それを裏付けるかのような懐かしい映像がその隙間を埋めていく・・・。あっという間の数時間。まるで日常の表通りからふとしたきっかけで瀟洒な邸宅のパティオに招かれたような時間でした。
アントニオ・カルロス・ジョビン―ボサノヴァを創った男
愚生の人生の師、アントニオ・カルロス・ジョビン。ジョビンは、歳を取ればとるほどクリエイティビティが高まった人です。作曲家としてもプレーヤーとしてもリリースしたアルバムのすべてが最高のクオリティを誇っています。BossaNovaの巨匠といわれていますが、ホントは現代音楽の最高峰のコンポーザーです。ジョビンの作品は、シナトラや坂本龍一ほか、ロックやジャズやクラシックの垣根を越えて世界中のミュージシャンやクリエイターに影響を与え、そして演奏されています。そして、ジョビンは「なにより日本が好きだった」のです!なぜ、ジョビンは偉大なのか?この本がそれを教えてくれます。
[DVD]スローブルー[DVD+波音CD] ボッサ・モルディブ
SUNRISE・AFTERNOON WAVE・ORGANIC ISLAND・SUNSETTIMEの4章からなるDVDと
全1時間の天然波音CDの2枚入り。
購入前から安っぽい表紙にあまり期待はしていなかったのですが、映像に関しては
予想以上にがっかりでした。
一目で安いリゾートで撮影したと分かるその映像は、モルディブというよりフィジーでは?
モルディブならではの高級感というか秘島感がまったくない。
あんな大型船はイメージに合わないし、サンセットはもっと綺麗だったはず。
(勝手な思い込みかもしれないが、ハネムーンの記念に何かモルディブのDVDを。
と思っていた私にはかなりギャップがありました。)
しかし音楽の選曲はとても良い。
なんとなくボサノヴァが好きという素人の私でも知っている曲がたくさん。
波の音・やしの木をそよぐ風の音とうまく調和してとてもリラックスできます。
なので総合では値段もお手頃なので星4つです。
でも、モルディブのいいDVDまた探さなきゃなぁ・・
やっぱりあれもこれもって欲張ってはダメですね。