深海
個人的にミスチル最高のアルバムであり、日本のROCK史に残る傑作だと思う。日本では(というよりはCD時代に入ってからは)コンセプトアルバムというもの自体珍しいように思うが、この「深海」は好きな曲を拾って聴くようなアルバムではなく、アルバム全体の統一感の中で、しっかり聴き込めるアルバムに仕上がっている。このアルバムの後、ベスト盤的要素が強い「BORERO」がリリースされたわけであるが、個人的には完成度でこのアルバムの方が上だと思う。それにしても当時のミスチルは凄まじいほどのクオリティとパワーを誇っていたのだと感じる。
デカメロン IL DECAMERONE [DVD]
イタリアルネサンス史において特筆すべき人物に間違いない、ボッカチオの名作の映画化。オムニバス形式になっているこの作品は、原作を読んだことをある人はもちろん、読んだことがない人でも楽しめる内容であると思う。ただし原作にはもっと印象的な話が多いだけに、この映画に含まれている7作以外のものを選んだほうがよかったのでは、と思うこともあるかもしれない。
アラビアンナイト IL FIORE DELLE MILLE E UNA NOTTE [DVD]
生の三部作とのことですが、デカメロンやカンタベリー物語とはチョッと違う感じ。
舞台もヨーロッパではないし。
アラビアというより遠い違う星の物語みたいです。(そりゃいいすぎかな)
映画の進行もエピソードが重層的に次々と重ね合わさっていく感じで実に不思議。
(デカメロンやカンタベリーはエピソードが数珠繋ぎといった感じだがアラビアンナイトは重ね合わさる感じ)
パゾリーニはやはり60年代後半が最高だと思うけれども三部作のなかではこれが一番いいかな。
フランコの悪魔のシーンはやっぱいいですしね。
『目で愛を交わしたな…』
で、ザクッと姫の首を切ってしまう。こわっ
奇跡の丘 ニューマスター版[DVD]
私はこの映画を観たあと、キリスト教徒になろうかとさえ思いました。もし人をキリスト教徒にしたい人がいたら、この映画をみせるのが一番効果的ではないでしょうか。
まあ結果的にはならなかったわけですが、それくらいの傑作だってことです。