行正り香監修 ラフマニノフ for DINNER&DRINK~ロマンティックなディナーとお酒に
行正さんのおしゃれで簡単な料理のファンということで
購入しました。3つあるシリーズのうちラフマニノフを
選んだのは、しっとりと落ち着いた感じなのかなと
思ったからなのですが、期待どおりでした。
美しい曲調のものが多く、行正さんの選曲のセンスが
伺えました。ワインを飲みながら、週末の夜に
聴きたい感じのCDです。
山県有朋と明治国家 (NHKブックス No.1170)
著者は本書において、分裂している近代日本史の全体像の統合という目標を掲げています。
明治という時代の評価は「山県が代表する、日本の帝国主義、軍国主義によって近代化・民主化が遅れ、歪んだことを強調する日本近代史像」と「山県を含む明治維新の英雄たちの努力によって欧米諸国に追いつくことに成功し、「祖国防衛戦争」に勝利することができた、明るい日本近代史像」とに分裂している、と著者はいいます。これは、ごく最近のNHKドラマ『坂の上の雲』を巡る言説にもあらわれているでしょう。(故に、本書がNHK出版から出ていることも意義があるのでしょうね)
山県は軍人でありました。彼の思考が「国家的な独立とは、軍事的な独立」というように国防中心に傾いていたことは争えません。しかし、著者は彼が企図した「軍の政治的な独立」は、決して軍事独裁を目指したものではなく、また筋金入りの政党嫌いではあっても、ポスト明治国家が「民本主義」にもとづかなければたちゆかないことを理解していた、といいます。にもかかわらず、彼は帝国主義、軍国主義のアイコンとして忌み嫌われています。現実には彼と原敬(山県は原の暗殺に強く落胆)のコンビを乗り越えて、新時代の大正デモクラシーが展開されたにもかかわらず。
山県有朋によって国民国家となった近代日本を、著者は「開発独裁体制」と評します。軍出身者が開発独裁体制を主導することは、現在に至るも行われています。(インドネシアのスハルト、エジプトのムバラクが典型的。) しかし、開発独裁なかりせば近代国家はなく近代国家無くして民主主義なし。山県を通じて明治国家を再構成することで、著者は日本近代史像を統合できると断じます。(どう論理を展開していったかは、実際に本書を読んでみてくださいね。)
山県は変革のさなかに、静かに世を去りました。その葬儀は大衆的人気のあった大隈重信や原敬に比べて寂しいものであった、といわれています。しかし、民衆に媚びない孤独な権力者たる彼には栄典勲章に囲まれ「後世の評価など知らん」とひとり嘯く姿こそが似合う、そう思うのです。
最後に。ポスト明治国家の構想では山県−原ラインの他、大隈−桂太郎系政党人(加藤高明、若槻礼次郎、濱口雄幸)との相克があったことを付け加えたいと思います。山県を主題とした本書では言及されていないように思いましたので。
〈COLEZO!〉赤ちゃんの子守歌ベスト
かわいいジャケットに惹かれて
娘が生後1ヶ月になるころ購入したのですが、
なぜ泣いているのかわからない時、
なかなか寝ない時にこのCDをかけてゆらゆら抱っこすると
不思議なくらいコロッと寝てくれます!!
まだ購入して1ヶ月ちょっとですが本当に大活躍☆
「赤ちゃんの子守歌」というタイトルですが
モチロン大人が聴いても落ち着くメロディー・選曲で、
これを聴きながら娘の隣でパパもよく爆睡しています(笑)
妊娠中から胎教に買っておけばよかったなぁ〜。
親鸞再考―僧にあらず、俗にあらず (NHKブックス)
親鸞伝研究は、赤松俊秀氏以来、停滞していた。それに対して、新たな史料を駆使して新たな親鸞像を描こうとする
試みはすばらしい。推理小説を読むように謎が解き明かされ感動を覚える。五木寛之の親鸞と読み比べると親鸞の実像がよくわかるであろう。
山形 方言かるた
山形に転居して来て2年半、未だに分からない言葉がたくさんある中で、この方言カルタの発売。
いの一番に購入し、毎日特訓、でもまだまだです。
特にお年寄りのアクセントが全く分からなく、文字だけではニュアンスが伝わってこず、苦慮している毎日です。
しかし独特の山形方言には温かみを実感しております。