さよなら、ベイビー
ある日、ひきこもりの青年が、
赤ん坊の世話をすることになってしまう。
そこから始まるこの物語・・・。
読後は、温かい感情がわきあがります。
各章は、オムニバス形式でさまざまな人物についての事情が
語られ、ラストに向けて、自然にそれらがつながっていきます。
ミステリーといえば「事件」
それも、「犯罪事件」のように勝手に思いこんでいたわたし。(恥ずかしい!)
たしかに事件(おおごとだ!)ではありますが、途中で語られるさまざまな感情は共感でき、
人間の温かさを感じる結末は、とても好きでした。
偶然、帰宅途中につけた車内のラジオで「最近オススメのミステリーはなんですか?」
との問いに、ゲストのミステリー小説を手掛けているらしい、編集者のような方があげた2冊のうちの
1冊でした。
ミステリーは奥が深いジャンルなんだなと知ることができました。
MARTINI 2
ごつごつして骨太な男くさい男性が、ふと見せてしまう情けないみっともない涙。
そういうのって、女にとっては結構グッとくるものがあります。セクシーです。
マーチンはそんな「男らしい女々しさ」が似合いますね。
CMタイアップ曲等も多く収録されていますが、個人的には「さよなら愛しのベイビーブルース」が
一押し。作詞作曲は、せつない曲作らせたら絶品の安藤秀樹です。
他も名曲ぞろいで、お勧めです。
ランウェイ☆ビート(初回生産限定盤)(DVD付)
昨年から「涙」「大切」「あとひとつ」とバラード調の曲を連発していて、「そろそろ止めてほしい」と思った矢先にこのスピード感ある新曲。
個人的に今までのファンモンの曲と比べてかなり完成度の高い作品だと思います。
今までのファンモンの曲の歌詞は直接的な表現が多かったですが、この曲は以前とは少し言葉の言い回しが違う気がします。
例えば“身の丈を知らない程嘘みたいなチャンスが舞い降りてくる”など。これは言いかえれば“自分を信じれば何かが変わる”です。
あとは曲の最初と最後で“新しい何かがまた始まる予感”と歌ってますが、最後の方は最初のと違って“目の前の高い壁何度も見上げた”という歌詞がありません。そんな所が妙に深いなとも思いました。
簡単に★1つの人がいますが、偏見を捨てて聞いてみて欲しいです。
新しき日本語ロックの道と光
「そのぬくもりに用がある」で打ち抜かれたタイプですが、ハッキリ言って「買い」です。
邦楽のアルバムなんて10年くらい買ってないのですが、これは正解でした。第一印象は音
の引きずり感がジョン・スペンサー&ザ・ブルース・エクスプロージョンと似ているかな。
で、聞いていくうちにイントロから一気に爆発してラウドに駆け抜けていく感じはMC5
だったり。ボーカルが高音でハスキーというよりもダミってくる辺り、それからアドリブ
で好きに煽る感じはモロにソウル。個人的には少しだけオーティスっぽいものを感じた。
一転してメロウな曲はギターのトーンがブルージーと呼べるほど枯れてはないが、ソウル
が好きなんだなーと直感させてくれるイイ音です。このタイトルはダニー・ハサウェイの
「新しきソウルの光と道(Everything is Everything)」をもじったものだけど、メンバー
にとって、このアルバムが記念すべき道と光なのは間違いないです。今すぐ海外のクラブ・
サーキットに出ても立派に通用するだろうと感じさせてくれる1枚。