星界の断章〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
様々な時系列のサイドストーリーを
短編で集めています。
星界の雰囲気を堪能できました。
ただし「紋章」「戦旗」を読んでいないと
何のことか分からない内容ですので是非
そちらを読み終えてから本書を読んで
欲しいと思います。
本編がなかなか進まないので作者には
そちらも期待したいと思います。
星界の紋章 VOL.7 [DVD]
この物語に悲しい結末は似合わない。最後にはきっと全てがうまくいくだろう。そう思って見ていたので、「あぁやっぱりな」と思った。しかし、結果は予想通りでも、それに至るまでのプロセスは、第1巻から貫かれている華々しくも厳粛な雰囲気に包まれており、非常に見応えのあるクライマックスとなっている。物語はこの巻でいったん区切られるが、エンディングを見ると、まだまだこの二人(ジントとラフィール)の冒険談は続くのだな、と感じる。ちなみに次のシリーズ「星界の戦旗」も自分にとって一押しアニメのひとつである。
星界の戦旗II VOL.1 [DVD]
星界シリーズの魅力は、なんといってもラフィールのかわいさ(笑)
とジントととのやり取りだと思う。
でも、実はSFとしてけっこう面白い視点が多いんですよね。
宇宙を統治するために遺伝子改造をした一族が一大帝国を形成している点や、ある星系を支配するためには、宇宙から税だけを徴収して、基本的な地上支配にはアーブ(支配者)は関与しない点であるとか・・・。
なんとなくだけ、宗教や地方の法や習俗を最大限尊重したオスマントルコ帝国の統治方法を似ているなぁ、と思った。しかも支配するには好都合ですよね。だって、恒星間航行技術などの宇宙技術さえ封印すれば、絶対支配が可能ですもん。
そういう意味では、とても世界観が作りこまれている、なかなかにおもしろいSF作品だと思います。
星界の戦旗II VOL.3 [DVD]
ストーリー上当然の成り行きとは言え,やはり反乱が起こり地上戦へと突入する.これまで立派に責務を果たしてきたジントだが,解説記事にあるように「人質」に取られてしまう.やはり,ジントはこういう役回りなのだろうか?結局,ソバージュによって語られた「アーヴの地獄」の真実は明らかにされないが,その語り口は鮮烈であり,これまでのシリーズを見てきていれば地上人は誰もが降伏を決意する内容である.だが,アンガスンは...
星界の戦旗 特別編 [DVD]
星界の紋章の特別編と同じで、カットされたシーンを交えながら、星界の戦旗1の全7巻が凝縮されています。しかし今回思うのは、本編を何度も見返しているためかも知れないのですが、重要なところでさえもカットされている、あるいはカットせざるを得なかったのではないでしょうか。星界の戦旗シリーズは、星界の紋章以上に心理描写に重きが置かれているためなかなかカットでき得る場所が少なく、2時間に収めようとすると結果として薄っぺらい内容となってしまうのだと思います。そう言う意味では,今回の「特別編」はあまり意味がない物となってしまいそうなのですが、カットされたシーンがたくさん見られる、という点を考慮することで納得できるかな、と思っています。まぁ何はともあれ、星界の戦旗2に期待しましょう。