Light Mellow和モノ669―Including city pops,J-AOR,Japanese mellow groove and more… (MYCOMムック)
金澤寿和氏を筆頭とし、信頼出来る方々のリコメンドは
参考になる本かと思います。
ただ、いくつか言うとすれば、
『良くも悪くも選者の趣味』があるということは確かです。
つまり、載せられているアルバムすべてが、
金澤氏のお気に入りというわけでもないようです。
よくよく読むと、『OO氏はこういう系統が好きだな』と
解ってきます。
それを解ったうえで、活用するのが一番かと思います。
無論、その1人1人のカラーの違いが、
多彩なものを紹介できている側面もあるので、否定はしていません。
ただそう言った点での多少の残念なところというか、
難しいところは、
LIGHT MELLOWという名前で表現しているが、
『ライトなだけ』『メロウなだけ』という作品も多く含んでいる点です。
例えば、角松敏生のAll is Vanityはメロウですが、
ライトではなく重い作品ですし、
しばたはつみのLOTS OF LOVEも寺山修司の詩に歌を乗せた
深い作品です。確かにメロウではあっても。
他にも、斎藤誠氏のようなややフォーキーな音楽も入っています。
逆に、探すとライトだがメロウではないものもあります。
これは活用の際に注意したほうがいいかもしれません。
もういくつかあげれば、比較的最近の発売にも関わらず
廃盤表記になっていない廃盤(在庫切れなだけかもしれないが)
があったりと注意しなければならなかったり、
越美晴の作品のように、CD化されていたのに未CD化になっていたりと
データが甘い部分もあります。
とはいえ、昔の日本の素晴らしい音楽に
目を向けさせてくれる名著であることは間違いありません。
何だかんだ言っても、いい音楽を見つけるのに
かなり役に立つガイドであることは事実です。
リクエストライヴ・アルバム~The ゲネプロ~「音帰し」
「長い歳月、自分の楽曲を愛し続けて下さっている多くの人達に〈恩返し〉をしたい…」
『音帰し』
いかにもチンペイさんらしいですね。
リクエスト総数4600通、楽曲数は266曲。
選ばれた13曲は単に上位13曲ではなく、14位の『愛』など熱い想いのこもったリクエストにチンペイさんが共鳴された楽曲も選曲されています。
9・10位の楽曲は選曲されていませんが、どの楽曲がランク・インしたのでしょうか。
こういう「リクエスト・ベスト」はよくある企画ですが、そこはチンペイさん、人並みではありません。
リクエスト応募したファン100名を招待し、スタジオでライヴ録音するというもの。
更に、通常のライヴ録音ではなく「一発勝負(!)のスタジオ録音」形式で(故に「ゲネプロ」)、MCや拍手歓声は録音されていません。
ライヴ盤でもスタジオ録音盤でもない、独特の雰囲気と緊張感が伝わってきます。
「アリスの3人で」との圧倒的なリクエストに答えて『明日への讃歌』で、一曲だけの復活。
この『明日への讃歌』だけは、どよめきや興奮を伝えるべく拍手・歓声、3人のMCも完全収録されています。
この贅沢感を是非どうぞ。
ライナー・ノーツには、毎度お馴染みの竹中平蔵・角田信朗両氏と、ジャケット・イラストを担当された原哲夫氏が想いを寄せていらっしゃいます。
ALICE IN KOBE 2001.1.17 [DVD]
学生時代、神戸の大学祭で谷村新司のロックキャンディーズを
初めて聞き、アリスになってからもレコードを聞き、ギターを
かき鳴らし、まさにアリスは青春そのものだった。
会社に入ってからもフォークグループを作りアリスの曲をレパートリー
にして歌っていた。あれから20年、久しぶりに見た3人は昔のまま、いや
それ以上の歌唱力、トーキングで画面から目が話せないまま、時には笑い
時には目頭が熱くなるのをこらえきれなかった。
今度はいつ楽しませてくれるのだろうか?