ウィズ・マイ・フレンズ
トニー・ベネット、75歳になった記念盤だそうである。なんせ、デュオの相手が豪華絢爛。ダイアナ・クラール、スティービー・ワンダー、B・B・キング、レイ・チャールス、ビリー・ジョエルなど、キラ星のようなスター歌手とのデュオに、バックのミュージシャンも実力派ばかり。ベネットのような大歌手だからこそ可能なアルバム。シナトラの晩年にあったような「男の哀愁」といったものがないのが残念だが、ここは、老年になっても、声の質、声量もあまり衰えていないベネットを称賛しつつ聴こう。(松本敏之)
ガイドブック アスペルガー症候群―親と専門家のために
著者のアトウッドは「自閉症スペクトラム」や「アスペルガー症候群」を提唱したローナ・ウィングとの共著もある、臨床家です。
本書は、ウィングの著書「自閉症スペクトラム」(1996発刊)より2年遅れて発刊されましたが、タイトルも構成も‘雰囲気’もウィングの本とほとんど同じです。サブタイトルまで同じです。
違うところといえば、かなり読みやすく書かれている点と、治療・療育に重点が置かれている点です。
また、オーストラリア版のアスペルガー症候群診断表(ASAS)が示してあります。
著者の心理臨床家としての熱い気概が伝わってきます。
Elements – エレメンツ~要素~
TOTOのボビー・キンボールと元YESのビリー・シャーウッド、トニー・ケイらよるユニット、ヨソの2010年作
キャッチーなメロディで聴かせるプログレハードで、やはり随所にTOTOを思わせるポップセンスもあり、
往年のファンならにやにやするだろう。楽曲自体に新鮮味は薄いものの、なつかしい感じで楽しめる好作。
ボーナスのDisc2には、TOTOの名曲“Rosanna”やYesのメドレーなども含んだライブ音源を収録。
スパイダーウィック家の謎〈5〉オーガーの宮殿へ
1巻から読み聞かせ用にと、購入してきました。
どの巻も子供達は一言一句に引き込まれるようで、「え~、もう終わり
ぃ?」とか、「次も読んでぇ~~!!」と大好評でした。
単なる児童書とは違い、妖精の概念を覆す、云わば「一風変わった」シ
リーズでした。というのも妖精は普通「可愛らしい」と思い込みがちで
あるが、この作品では「恐ろしい・謎」の存在として位置づけられてい
るからだ。
そこに子供達を引き込む要素が詰まっているのだろう。ディテルリッ
ジ・トニーの挿絵も子供達を物語りに引き込む要因で、非常に楽しめま
した。
しかしながら全作品としてはあまりにお話が短く、是非続編の執筆をと
願って止まないものです・・・。とても楽しめた優れた作品でしたがそ
ういった意味で、更なる期待を込めて、星4つとなりました!